[UEFA Young Champions]流経大柏がCL決勝開催地・ミラノで行われる世界大会出場権獲得!!
[4.5 UEFA Young Champions日本代表選抜大会決勝 流通経済大柏高 1-0 開志学園JSC高 時之栖うさぎ島G]
名門・流通経済大柏高(千葉)がミラノへの切符を獲得した。“Road to Milano”adidas UEFA Young Champions 2016日本代表選抜大会決勝が5日午後、時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンド(静岡県裾野市)で開催され、流経大柏と開志学園JSC高(新潟)が激突。FW池田啓利が決めた決勝点によって流経大柏が1-0で勝ち、5月28日に欧州CL決勝の開催地であるイタリア・ミラノで行われる世界大会への出場権を獲得した。
注目世代の“物語”の1ページに「世界」の文字が加わった。流経大柏の新2年生は市立船橋高や静岡学園高、桐光学園高などと優勝を争った昨年のRookie League Aグループで8勝1分の無敗優勝果たしており、また1年生だった昨春の段階で10人以上が名門のトップチームを経験したという注目世代。その流経大柏はこれまで出場した各大会で圧倒的な強さを示してきたが、トーナメント戦では大一番でPK戦で敗れるなど勝負弱さもあった。
それが今大会では苦しい試合も勝ち切って頂点へ。齋藤礼音コーチは「100点を目指さないと全国のチャンピオンにはなれない。これまでが20点、30点だったらそれがいきなり100点になることはない。でも今まで追いつかれてPK戦で負けたりしていたチームがきょうは追いつかれなかった。きょう10点分積み上げることができたと思う。だけど、(全国のチャンピオンになるためには)残り50点、60点分あることを忘れないで欲しいと伝えました」と語り、主将のCB坂下景太は「(現在)トップのメンバーに入れていないからこっちに来ている。まだまだ優勝も通過点だし、この優勝を機に変えられればいい。この10パーセントを積み上げられたことは大きな進歩ですね」と将来へ向けて“10点”を積み上げたことに前向きだった。
元日本代表DF中田浩二氏が解説を務めた決勝は、互いにシンプルに相手の背後を狙いあう展開となった。その中で流経大柏はセットプレーやサイド攻撃から池田やMF時岡寛拓が決定機を迎えるも、決めることができない。一方の開志学園JSCも俊足MF岡田天斗の右足シュートや攻撃参加した右SB武藤圭亮の右足ミドルなどで攻め返すがビッグチャンスをつくることまでには至らなかった。
流経大柏は後半4分、右中間でDFをかわした時岡がPAへ切れ込んだが右足シュートはGK工藤翔がビッグセーブ。堅守で強豪に食らいついた開志学園JSCは逆にMF平田航大やMF梅津比未来がDFの背後へ抜け出して相手守備陣に冷や汗をかかせる。だが坂下やCB安城和哉、右SB佐藤蓮、左SB近藤立都が自陣PAで強さを見せて得点を許さない流経大柏は後半16分、ついにスコアを動かす。後半、相手にとって脅威となっていたMF菊地泰智とMF鬼京大翔のコンビで左サイドを破ると、菊地が左足クロス。ゴール前にこぼれたボールを池田が押し込んで先制した。
均衡を破った流経大柏は随所でスキルの高さとスペースへの質の高い動きを見せた菊地と鬼京、そして10番MF上野飛翔らを中心に猛攻を展開。相手を押し込むが、開志学園JSCは好守を連発したGK工藤やCB坂本将大らが懸命にゴールを死守する。そして狙い続けた1チャンス。後半27分にはゴール前のこぼれ球に反応した梅津が右足を振りぬく。だが、流経大柏はGK篠崎健志が横っ飛びでストップ。その後の反撃を振り切った流経大柏が参加16チームの頂点に立った。
熱戦を見守った中田氏は、世界を戦う流経大柏イレブンへ向けて「自分たちがこれまで経験したことのないような経験ができる。流経大柏らしさが出せるようにチャレンジして欲しい」とエール。5人制の大会となる世界大会には流経大柏のU-16選手6人が“日本代表”として選抜される。坂下は「日本がナメられないようにもっと速くプレスして世界に負けない。球際とか体格とか差があると思うんですけど、速さとか見せて戦っていきたい」と宣言。“流経大柏らしさ”を表現して世界を驚かせる。
[写真]世界切符を獲得した流経大柏イレブンが元日本代表DF中田氏とともに記念撮影
(取材・文 吉田太郎)
名門・流通経済大柏高(千葉)がミラノへの切符を獲得した。“Road to Milano”adidas UEFA Young Champions 2016日本代表選抜大会決勝が5日午後、時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンド(静岡県裾野市)で開催され、流経大柏と開志学園JSC高(新潟)が激突。FW池田啓利が決めた決勝点によって流経大柏が1-0で勝ち、5月28日に欧州CL決勝の開催地であるイタリア・ミラノで行われる世界大会への出場権を獲得した。
注目世代の“物語”の1ページに「世界」の文字が加わった。流経大柏の新2年生は市立船橋高や静岡学園高、桐光学園高などと優勝を争った昨年のRookie League Aグループで8勝1分の無敗優勝果たしており、また1年生だった昨春の段階で10人以上が名門のトップチームを経験したという注目世代。その流経大柏はこれまで出場した各大会で圧倒的な強さを示してきたが、トーナメント戦では大一番でPK戦で敗れるなど勝負弱さもあった。
それが今大会では苦しい試合も勝ち切って頂点へ。齋藤礼音コーチは「100点を目指さないと全国のチャンピオンにはなれない。これまでが20点、30点だったらそれがいきなり100点になることはない。でも今まで追いつかれてPK戦で負けたりしていたチームがきょうは追いつかれなかった。きょう10点分積み上げることができたと思う。だけど、(全国のチャンピオンになるためには)残り50点、60点分あることを忘れないで欲しいと伝えました」と語り、主将のCB坂下景太は「(現在)トップのメンバーに入れていないからこっちに来ている。まだまだ優勝も通過点だし、この優勝を機に変えられればいい。この10パーセントを積み上げられたことは大きな進歩ですね」と将来へ向けて“10点”を積み上げたことに前向きだった。
元日本代表DF中田浩二氏が解説を務めた決勝は、互いにシンプルに相手の背後を狙いあう展開となった。その中で流経大柏はセットプレーやサイド攻撃から池田やMF時岡寛拓が決定機を迎えるも、決めることができない。一方の開志学園JSCも俊足MF岡田天斗の右足シュートや攻撃参加した右SB武藤圭亮の右足ミドルなどで攻め返すがビッグチャンスをつくることまでには至らなかった。
流経大柏は後半4分、右中間でDFをかわした時岡がPAへ切れ込んだが右足シュートはGK工藤翔がビッグセーブ。堅守で強豪に食らいついた開志学園JSCは逆にMF平田航大やMF梅津比未来がDFの背後へ抜け出して相手守備陣に冷や汗をかかせる。だが坂下やCB安城和哉、右SB佐藤蓮、左SB近藤立都が自陣PAで強さを見せて得点を許さない流経大柏は後半16分、ついにスコアを動かす。後半、相手にとって脅威となっていたMF菊地泰智とMF鬼京大翔のコンビで左サイドを破ると、菊地が左足クロス。ゴール前にこぼれたボールを池田が押し込んで先制した。
均衡を破った流経大柏は随所でスキルの高さとスペースへの質の高い動きを見せた菊地と鬼京、そして10番MF上野飛翔らを中心に猛攻を展開。相手を押し込むが、開志学園JSCは好守を連発したGK工藤やCB坂本将大らが懸命にゴールを死守する。そして狙い続けた1チャンス。後半27分にはゴール前のこぼれ球に反応した梅津が右足を振りぬく。だが、流経大柏はGK篠崎健志が横っ飛びでストップ。その後の反撃を振り切った流経大柏が参加16チームの頂点に立った。
熱戦を見守った中田氏は、世界を戦う流経大柏イレブンへ向けて「自分たちがこれまで経験したことのないような経験ができる。流経大柏らしさが出せるようにチャレンジして欲しい」とエール。5人制の大会となる世界大会には流経大柏のU-16選手6人が“日本代表”として選抜される。坂下は「日本がナメられないようにもっと速くプレスして世界に負けない。球際とか体格とか差があると思うんですけど、速さとか見せて戦っていきたい」と宣言。“流経大柏らしさ”を表現して世界を驚かせる。
[写真]世界切符を獲得した流経大柏イレブンが元日本代表DF中田氏とともに記念撮影
(取材・文 吉田太郎)