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清武が絶妙スルーパスで今季6アシスト目、3位ヘルタは最下位ハノーファーと痛恨ドロー

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[4.8 ブンデスリーガ第29節 ヘルタ・ベルリン2-2ハノーファー]

 ブンデスリーガは8日、第29節を行い、FW原口元気の所属する3位ヘルタ・ベルリンはホームで最下位のハノーファーと対戦し、2-2で引き分けた。原口は左サイドハーフでフル出場。ハノーファーのMF清武弘嗣、DF酒井宏樹もフル出場した。代表戦で顔面骨折の重傷を負ったMF山口蛍は欠場している。

 5連敗で最下位に低迷するハノーファーはシーズン途中に就任したトーマス・シャーフ前監督が退任。U-19チーム監督のダニエル・シュテンデル氏が後任監督として今節から指揮を執った。開始3分、ヘルタはDFマービン・プラッテンハルトの左クロスをFWベダド・イビセビッチが右足で流し込み、先制点。しかし、この日のハノーファーは簡単には引き下がらなかった。

 前半6分、清武の左CKのこぼれ球を狙ったMFマヌエル・シュミデバッハの右足ボレーは右ポストを直撃したが、同18分、清武が右サイドからワンツーで中に切れ込み、絶妙なスルーパス。ゴール前に抜け出したFWアルトゥル・ソビエフが冷静に右足でニアサイドを破った。清武の6試合ぶりとなる今季6アシスト目で同点に追いつくと、1-1で折り返した後半13分には途中出場のFWケナン・カラマンの左クロスをシュミデバッハが左足で流し込み、2-1と逆転に成功した。

 来季の欧州CL出場権獲得へ、最下位相手に勝ち点を取りこぼすわけにはいかないヘルタ。後半25分、PA内左から原口が右足で強烈なシュートを放つが、GKに阻まれる。それでも同27分、代わって入ったばかりのFWユリアン・シーバーの左クロスがファーサイドに抜けてきたところをMFサロモン・カルーが左足で押し込み、2-2の同点に追いついた。

 試合はそのまま痛み分けに終わり、ヘルタは前節・ボルシアMG戦(0-5)に続いて勝ち点3を逃した。3位はキープしたものの、明日以降の結果次第では4位以下のチームに勝ち点1差まで詰め寄られる可能性もあり、痛恨の勝ち点1となった。一方のハノーファーは連敗を5でストップ。依然、残留は絶望的な状況だが、シュテンデル新監督の初陣で勝ち点1を獲得した。

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