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「気持ち良くなり過ぎてしまう…」移籍後初得点で勝利もたらした千葉MF富澤

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[4.9 J2第7節 千葉 1-0 金沢 フクアリ]

 移籍後初ゴールがついに生まれた。昨年7月にジェフユナイテッド千葉に加入したMF富澤清太郎は昨季20試合に出場しながらも、得点はゼロ。今季も3試合に出場しているものの、得点は生まれていなかった。ボランチやCBで出場する男に得点機会は多くは巡ってこないが、本人は「なかなか取れなかったので」と気にはしていたようだ。しかし、金沢戦の前半45分に鮮やかな一撃を突き刺した。

 PA内でボールをキープしたMF長澤和輝が相手DF数人に囲まれる。だが、長澤は冷静に周囲を確認していた。「ターンをしたところにPAの手前で(富澤が)待っていたので、シュートを打てるように軽めにパスを出した」。そして、待ち構えていた富澤も「和輝が優しく落としてくれた」と迷いなく右足を振り抜く。右足から蹴り出されたボールは、ゴール右上に突き刺さって自身移籍後初ゴールとなる先制点が生まれた。

 この形は「ユナパ(ユナイテッドパーク=練習場)でも結構練習をしていた」ようで、「良い感じに蹴れました」と白い歯を見せた。

 富澤の値千金の一発は決勝点となり、チームに1-0の勝利をもたらした。しかし、気を緩めることなどない。「フクアリの雰囲気というのは特別なものがあって、一勝することで選手もどこか気持ち良くなり過ぎてしまう部分がある」と口にしつつも、「もう一度しっかりと締め直して次の試合に向かっていきたい」と5連勝中と勢いに乗る町田との次戦に向けて気持ちを切り替えようとしていた。

(取材・文 折戸岳彦)
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