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[関東]順大ルーキーFW浮田が初ゴールも…FW中山弾で勝ち越した早大が開幕2連勝

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[4.10 第90回関東大学リーグ1部・第2節 早稲田大2-1順天堂大 味フィ西]

 第90回関東大学リーグ1部の第2節が9日に各地で行われた。東京都・味の素フィールド西が丘の第2試合では、昨季王者の早稲田大順天堂大に2-1で勝利し、開幕2連勝を飾った。開幕戦で日本体育大に勝利した順天堂大だったが、2戦目で今季初黒星を喫している。

 早稲田大はエースFW山内寛史(4年=國學院久我山高)が3月中旬に左足中足骨を負傷。無事に手術を終え、予定よりも順調な回復をみせているというエースだが、全治約3か月のため不在。この日の試合では開幕戦同様に、FW中山雄希(4年=大宮ユース)とFW岡田優希(2年=川崎F U-18)が2トップを務めた。

 対する順天堂大では、ルーキー2人が開幕戦に続いての先発起用。右SBにDF村松航太(1年=清水ユース)が入り、前線ではFW浮田健誠(1年=柏U-18)がFW名古新太郎(2年=静岡学園高)と2トップを組んだ。

 試合が動いたのは前半18分、早稲田大が先制に成功。MF秋山陽介(3年=流通経済大柏高)を経由したボールを拾った岡田がドリブルで持ち込み、左足ループを放つ。これがゴールネットを揺らし、岡田のリーグ戦初ゴールで早稲田大が1-0とリードした。

 その後は1点を追う順天堂大が押し込むシーンが続く。MF米田隼也(3年=静岡学園高)のパスを起点に、名古と浮田が仕掛けていった。すると失点から6分後の前半24分に同点弾。米田のスルーパスに反応したのはルーキーの浮田。冷静に抜け出し、GKを前に右足シュートを流し込んだ。柏U-18育ちのFWがデビュー2戦目で早くも大学リーグ初得点を記録。1-1で前半を折り返した。

 先制したものの追いつかれ、前半をシュート一本で終えた早稲田大。後半に入っても、なかなか流れは変わらず、順天堂大の攻撃陣に手を焼くシーンが続いた。それでも後半12分にMF今来俊介(3年=桐光学園高)に代わって入ったMF相馬勇紀(2年=三菱養和SCユース)が流れを変える。出場直後のワンプレーでは、PA手前右から仕掛けた相馬がFKを獲得。自ら狙った一撃は枠を捉えるも、GK中村研吾(3年=四日市中央工高)に弾かれた。

 すると後半24分、相馬の積極的な仕掛けが実り、早稲田大が二度目の勝ち越しに成功。相馬がドリブルで切れ込み、ラストパスを受けた中山が冷静に左足シュート。中山の2戦連続弾が決まり、早稲田大が2-1と再びリードした。

 追いつきたい順天堂大は後半37分にMF原田鉄平(3年=静岡学園高)に代わり、MF藤田実樹(1年=八千代高)。同30分には先制点の浮田に代わり、ルーキーMF旗手怜央(1年=静岡学園高)を投入。藤田と旗手にとってはデビュー戦となった。

 投入直後に旗手がPA右からドリブルで切れ込んでチャンスをつくったが得点にはつながらず。ここで獲得したCKからDF毛利駿也(3年=山梨学院高)が放ったヘディングシュートはGK後藤雅明(4年=國學院久我山高)に阻まれた。

 後半36分には最後の交代カードを切り、MF新里涼(3年=横浜FMユース)に代えて、FW佐野翼(4年=清水商高)を投入した順天堂大だったが最後まで2点目を奪うことはできずに試合は終了。早稲田大が2-1で勝利し、開幕2連勝を果たした。

 試合後、早稲田大のDF新井純平(4年=浦和ユース)主将は「連覇、そして3冠を達成するためには“連勝しないといけない”“今日必ず勝たないと”という話はしていた。リアリティーあるいい試合ができて良かった」と連勝を喜んだ。王者・早稲田大が勝負強さを見せつけ、勝ち点3を上乗せした。

(取材・文 片岡涼)
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