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香川、ルールダービーで芸術ループ弾も逆転Vは困難に…

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[4.9 ブンデスリーガ第29節 シャルケ2-2ドルトムント]

 ブンデスリーガは9日、第29節3日目を行い、MF香川真司の所属するドルトムントは敵地でシャルケと対戦し、2-2で引き分けた。香川は2試合ぶりに先発出場し、後半4分に2戦連発となる今季7ゴール目を決めたが、チームの連勝はストップし、逆転優勝は難しくなった。

 白熱の「ルールダービー」は前半から一進一退の攻防が続いた。14日のEL準々決勝第2戦・リバプール戦も見据え、FWピエール・エメリク・オーバメヤン、MFヘンリク・ムヒタリアン、MFマルコ・ロイス、MFイルカイ・ギュンドアンらをベンチに置いたドルトムントは前半23分、MFクリスティアン・プリシッチがゴール前に抜け出すが、右足のシュートはわずかにゴール左へ。シャルケも同23分、MFレロイ・サネの強烈な左足ミドルが右ポストを直撃した。

 0-0で折り返した後半4分、香川が右サイドから前線に縦パスを入れると、MFモリッツ・ライトナーがヒールで落とし、走り込んだ香川が右足ワンタッチでループシュート。ふわりと浮かしたボールは緩やかな軌道を描いてGKの頭上を越え、鮮やかにゴールネットを揺らした。

 2戦連発となる今季7ゴール目を決めた香川は、昨年11月8日にホームで行われた第12節(3-2)に続くルールダービー2戦連発で、ダービー通算4ゴール目。“ダービー男”が結果を残し、アウェーのドルトムントがリードを奪った。

 しかし、シャルケもすぐさま同点に追いつく。失点から2分後の後半6分、波状攻撃からDFジュニオール・カイサラのシュートをGKロマン・ビュルキが前に弾き、こぼれ球をサネが左足で蹴り込んだ。試合はここから一気に点の取り合いに。ドルトムントは後半11分、後半開始からDFマッツ・フンメルスに代わって出場したムヒタリアンの右FKにMFマティアス・ギンダーがヘディングで合わせ、2-1と再び勝ち越した。

 シャルケも驚異的な粘りを見せる。後半19分、FWクラース・ヤン・フンテラールがPA内でDFソクラティス・パパスタソプロスに倒され、PKを獲得。これをフンテラールが自ら決め、再度、2-2の同点に追いついた。ドルトムントは後半26分、プリシッチの右クロスにフリーの香川が右足で合わせたが、GKの正面を突く。みたび勝ち越すことはできず、試合は2-2の引き分けに終わった。

 2016年公式戦無敗(14勝4分)を守ったドルトムントだが、リーグ戦の連勝は3でストップ。前日勝利した首位バイエルンとの勝ち点差が残り5試合で「7」に開き、4シーズンぶり9度目のリーグ制覇は厳しくなった。

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