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[関東]ルーキー“第1号”は柏U-18出身・順大FW浮田のゴール! 「一番に決めたかった」

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[4.9 第90回関東大学リーグ1部・第2節 早稲田大2-1順天堂大 味フィ西]

 実力者が揃うルーキーたちのなかで順天堂大FW浮田健誠(1年=柏U-18)が“第1号”を決めた。9日に行われた関東大学リーグ第2節・早稲田大戦で浮田がゴール。同時刻開催の試合で専修大のルーキーFW岸晃司(1年=川崎F U-18)も後半6分に得点を挙げたが、前半24分に浮田が一足先にネットを揺らした。

 ルーキーながら開幕戦・日本体育大戦に先発起用され、デビュー。しかしチームが1-0で勝利するなか、自身は思うようなプレーができなかったことから「決め切れなかったし、やばいかなと思ったり、2節ではメンバーの入れ替えもあるのかな」と不安に思っていたという。それでもこの日の試合でもスタートからピッチへ立った。

 早稲田大戦でFW名古新太郎(2年=静岡学園高)との2トップで先発した浮田。開幕戦に比べると緊張はなく、逆に「そろそろ結果を残さないとダメだというプレッシャーがありました」と言う。前半18分に失点するなか、同24分にチャンスはやってきた。MF米田隼也(3年=静岡学園高)のスルーパスに反応したFWは冷静に抜け出すと、利き足と逆の右足で流し込んだ。

 「とにかく相手より先にボールを触ろうと思ったのが運良くいいところにいって良かったです」と笑顔で振り返りつつも、後半の失点で1-2で敗れたことから、「初ゴールはでかかったですけど、チームは勝てていませんし、前半のチャンスを決められていればもっと良かった」と反省も忘れなかった。

 この日の得点後は厳しくマークされるシーンも多かったが、逆に自身が相手DFを上手く引きつけては名古を生かすプレーもあった。一学年上の先輩との2トップでは、徐々に連携も取れてきているようで「名古くんが相手を引きつけたり、相手のラインを下げてくれることで自分がフリーになりますし、逆に名古くんはいつも厳しくマークされているので、自分が動くことで相手DFをはがしてあげられればと思ってプレーしています」と話すとおりだ。

 順天堂大の新1年生は実力者揃い。日本高校選抜にも選出されたMF旗手怜央(1年=静岡学園高)や年代別代表選出歴のあるMF阿部雅志(1年=星稜高)やDF村松航太(1年=清水ユース)らが控えている。

 入学前に順天堂大へ進学するメンバーを知ったときの胸中について、「旗手怜央や阿部雅志が来ると知って、危機感というのがありました」と明かした浮田。「だからこそ最初が大事なので、まずは大学リーグに出場する1年生のなかで一番にゴールを決めたいと思っていたんです。なので今日決めることができたのは本当によかったです。ホッとしました」と胸をなでおろした。

「去年の柏U-18では、プレミアリーグが始まって全く点が取れなくて……いつになったら取れるんだろうと思いながらずっとやっていたんです。なのでここで2試合目で取れたのは本当に良かったし、本当に何よりもホッとしました」

 今季の浮田の目標は新人賞の獲得。2年前の関東大学リーグでは、順天堂大から17戦3得点の米田と16戦5得点のMF新里涼(4年=横浜FMユース)が同賞を受賞した。ルーキーFWは「やっぱり新里くんたちが取っていた新人賞というのは、インパクトを残せるものだと思うので狙っていきたいです」と先輩たちの背中を追うと強く誓った。

(取材・文 片岡涼)
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