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昨季出番ゼロの古巣に“恩返し”の勝利、川崎F奈良「個人的な気持ちは…」

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[4.16 J1第1ステージ第7節 FC東京2-4川崎F 味スタ]

 胸の奥は熱く燃えていた。川崎フロンターレのDF奈良竜樹が、昨季所属したFC東京を相手に“恩返し”の勝利を挙げた。

 昨季、札幌からの期限付き移籍でFC東京で1年間プレーした奈良。しかし、リーグ戦では最後まで出場機会をつかむことができなかった。それでも、悔しさをバネにし、今季完全移籍で加入した川崎Fでは定位置を奪取。悩み苦しんだFC東京での経験が今、生きている。

 この日、開幕から7試合連続の先発出場で味の素スタジアムに乗り込むと、「個人的な気持ちを出すと良くないので、なるべくチームプレーを意識した」。個人の感情は封印し、チームの勝利のために体を張った。

「何となく選手の特徴も分かっていたし、DFとしてやりやすさはあった。でも去年から知っている選手に2点取られている。1点目は簡単な失点。声一つで防げた失点だったし、まだまだ甘さがある」

 昨季のチームメイトだったFWネイサン・バーンズとFW前田遼一に許した2失点を反省する奈良だが、チームは2度のビハインドを跳ね返し、4-2の逆転勝ち。開幕から5勝2分の無敗と首位を守り、「失点しても冷静に、焦らず取り返せた。ひっくり返せる力は、負けなしという自信からも来ていると思う」と胸を張った。

(取材・文 西山紘平)

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