beacon

今季初ゴールでチーム救うも…千葉FWオナイウ「少し悔いが残る」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[4.17 J2第8節 千葉 1-1 町田 フクアリ]

 チームを救った。前半11分に町田に先制点を奪われたジェフユナイテッド千葉は押し込む時間帯が続いたものの、ゴールをこじ開けられずに時計の針だけが進んでいく。そして時間は前後半の90分間を終え、残すはアディショナルタイムのみ。だが、追い込まれた状況の中でFWオナイウ阿道が値千金の一撃を叩き込んだ。

 ベンチスタートとなったオナイウが、ピッチに送り込まれたのは後半31分。1点を追う状況だったこともあり、「自分が何とか1点を取って、勝ちにつなげられるようにと思っていた」。そして迎えた後半アディショナルタイム、左サイドでボールを受けたDF阿部翔平がピンポイントクロスを送ると、ゴール前に走り込んだオナイウがヘディングで合わせ、同点となるゴールを奪った。

 自身の今季初ゴールでチームに勝ち点1をもたらした男は「何とか触れてゴールの方向に飛んだので良かった」と安堵の表情を見せつつも、勝ち越しゴールを奪えなかったことに「そこは少し悔いが残ります」と悔しさも滲ませている。

 U-23日本代表に名を連ねながらも、チームでは苦しんでいる。第8節終了時点で先発出場はなく、出場はわずか3試合、出場時間は37分にとどまっている。当然ながら、「試合に出られないのは悔しい」と話しながらも、下をむくわけではない。「試合に使ってもらったときに結果として表さないといけない」と与えられた出場時間の中で自分の仕事をこなそうとしている。

 結果にこだわる――。それがチームの勝利につながるだけでなく、自身の将来を切り開く可能性がある。夏にはリオ五輪本大会を迎えるが、1月に行われた最終予選の登録メンバーが23人だったのに対し、本大会では18人と減少。オーバーエイジが加わることを考えると、さらに狭き門となる。サバイバルレースを生き残るためにも、「短い時間で一つひとつ結果を残していく」と決意を改めて語った。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J2]第7節1日目 スコア速報

TOP