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浦和が日本勢1番乗り! シドニーFCとスコアレスドローも“死の組”突破確定で8年ぶり決勝Tへ

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[4.20 ACLグループH組第5節 シドニーFC 0-0 浦和 シドニー]

 AFCチャンピオンズリーグは20日、グループリーグ第5節を行った。H組の2位浦和レッズは敵地で首位シドニーFCと対戦。スコアレスドローに終わったが、勝ち点1を積み重ねた浦和の2位以上が確定し、8年ぶりのグループリーグ突破を決めた。

 2位の浦和は19日に行われた3位浦項スティーラーズ(韓国)が広州恒大(中国)に敗れたため、敵地での首位シドニーFC戦に引き分け以上の結果が得られれば、決勝トーナメント進出が決まる。敗れた場合でも最終節で引き分け以上ならば突破となる。浦和の決勝トーナメント進出となれば、ベスト4に終わった2008年以来、8年ぶりとなる。

 積極的な入りを見せたのは敵地の浦和。FW武藤雄樹が流動的に前線で動き回ってパスを受け、相手の守備を惑わせると、前半9分に左サイドでパスを受けた武藤が上げたクロスをDFマシュー・ジャーマンがクリアミス。これがFWズラタンの足元に入り、FW李忠成に送ると、李が迷うことなく左足を振り抜く。決定機だったが、相手DFに当たってわずかに枠を外れた。

 MF梅崎司も躍動する。前半28分、後方からのパスで左サイドを抜け出した梅崎がグラウンダーのクロスを送ると、ニアにズラタンが滑り込んだがわずかに合わず。守備ではDF遠藤航が相手の突破を許さないなど、浦和ペースで試合を進める。しかし、いい時間帯で得点を奪えなかった浦和は同36分にカウンターを受けたが、MFクリストファー・ナウモフのシュート精度を欠き、難を逃れた。

 前半をスコアレスで折り返した浦和は後半6分にPA手前でFKを与えてしまう。シドニーFCは持ち味の高さではなく、敢えて足もとに入れたが、遠藤が体を張ったブロックで得点を許さない。同11分にはにアクシデントが発生し、相手と競り合った際に足首をひねったズラタンが、FW興梠慎三との交代を余儀なくされた。その後も浦和は前半のような攻撃のリズムを作ることができず、苦しい時間が続く。

 すると、ペトロヴィッチ監督は後半25分に武藤に代えてMF青木拓矢の投入を決断。ボールをキープする場面を多く作り、リズムを取り戻そうと試みた。同33分にはMF柏木陽介のヒールパスからGKと1対1となった興梠が右足シュート。GKベドラン・ヤンイェトビッチが弾いたボールを再び興梠が左足で狙ったが、決定機で決めきれず天を仰いだ。

 浦和はすでに決勝トーナメント進出を決めているシドニーFCの守備を最後まで突破することができず、0-0でタイムアップ。勝ち点1獲得に留まったが、直接対決1勝1分の3位・広州恒大と勝ち点3差となり、昨季アジア王者の広州恒大、2009年王者の浦項、シドニーFCと厳しい戦いが予想されたグループの突破を決めた。なお、この時点で昨季アジア王者の広州恒大の敗退が決まった。

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