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春の珍事で終わらせない…「22番目のチャレンジャー」町田がJ2首位!ライセンス問題も進展期待

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[4.23 J2第9節 町田1-0長崎 町田]

 春の珍事では終わらせない。昨年末の大分とのJ2・J3入れ替え戦を制して4季ぶりのJ2を戦うFC町田ゼルビアは、23日にホームで行ったV・ファーレン長崎戦に1-0で勝利。札幌に敗れた首位・C大阪に勝ち点で並ぶと、得失点差で逆転し、クラブ史上初のJ2首位に躍り出た。

 苦しい試合をものにできる勝負強さがある。試合序盤こそボールを持つ時間もあった町田だが、徐々に長崎のペースに巻き込まれる。しかし苦しい時間帯を無失点で耐えると、迎えた後半31分、MF谷澤達也のスルーパスに反応したFW鈴木孝司がGKと交錯しながらも横パスを出す。これをFW中島裕希が蹴り込み、千金決勝ゴールを奪った。

 クラブの歴史にない快進撃を続けるチームだが、選手たちに意識はない様子。「本当に1位なんですか?」とおどけたFW鈴木孝司も、「まだ始まったばかり。勝ったからといって調子に乗ったり、負けて落ち込んだりはない。僕たちはチャレンジャー。謙虚な気持ちでやりたい」と気合を入れ直す。主将のMF李漢宰は「自分たちは22番目のチャレンジャー。紙一重の試合が続いていますし」と話す表情を緩めることはなかった。

 J2首位に立ったことで、気になるのはJ1昇格に向けた動きだ。町田は現時点ではJ2ライセンスしか所持しておらず、このままではJ2で優勝したとしても、来季のJ1昇格は叶わない。

 J1ライセンスが取れない要因としてまず挙げられるのが、本拠地の収容人数。J1ライセンスのためには1万5000人収容の本拠地が必要で、最大1万人の収容の町田市立陸上競技場は条件に届いていない。さらに練習場の問題も挙がる。ライセンス取得のためには天然芝のグラウンドが必要となるが、町田の練習場は人工芝しかなく、これもクリアできていない。

 ただクラブ関係者は「行政とクラブがより良い方向で話を進めている。市民の機運が高まれば、一気に話が進む可能性もある」と期待を寄せている。ライセンス取得のための計画提出期限は迫っているが、クラブはこれからも最大限の努力を続けていく。

(取材・文 児玉幸洋)
●[J2]第9節 スコア速報

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