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大久保、今季初の無得点&黒星に「浦和がうまく守った」

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[4.24 J1第1ステージ第8節 川崎F 0-1 浦和 等々力]

 ここまで無敗。しかも無得点試合はなく、首位を走る川崎フロンターレだったが、浦和に今季初の無得点に抑えられると、初黒星を喫して首位の座を明け渡した。

 試合開始から浦和に主導権を握られる苦しい展開となり、最前線で待ち構えるFW大久保嘉人へとボールが届けられる回数は限られた。ボールを奪えど、すぐさま浦和にボールを奪い返されて攻撃権を失ってしまう。「浦和の戦い方が浸透していた」と大久保も舌を巻くしかなかった。

「こっちがボールを早めに出せばチャンスになったと思う」。そう振り返るように、浦和の守備が整う前に送る、最終ラインの裏を突いたボールからシュートまで持ち込む場面は作り出した。実際に大久保も前半32分にカウンターから、一気にシュートまで持ち込んでいる。しかし、大久保のシュートはその1本のみ。「早めにボールを出せなかったのは浦和がうまく守り、こっちの判断を遅らせたからだと思う」と効果的な攻撃を仕掛けられなかったことに悔しさを滲ませた。

「ここまで完敗したのは今年初めて」と今季初黒星に声を落としつつも、「でも、まだ1敗だし、優勝がなくなったわけでもない」と視線を上へと向ける。「シーズンの早い時期に『自分たちはまだまだ』と分かったのは、次につなげることができるし、もっと強くなることもできると思う」とこの敗戦を糧に、チームとしてさらに成長していくと誓った。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第1ステージ第8節 スコア速報

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