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FKからJ1初ゴール…柏DF山中「日立台で取れたというのが嬉しかった」

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[4.30 J1第1ステージ第9節 柏2-0神戸 柏]

「いい時間帯に取れたというのがよかったと思いますし、個人的にも日立台で取れたというのが嬉しかったです」。チームを公式戦6連勝に導いた決勝点、自信にとってはJ1初ゴールを、ホームの日立柏サッカー場で取れたことを柏レイソルのMF山中亮輔は喜んだ。

 前半15分、FWディエゴ・オリヴェイラが右サイドで倒されて得たFKの場面。ゴールまでは、距離があった。「追い風が吹いていましたし、誰かさわってくれればいいなと思いながら、ゴールにそのまま入ってくれてもいい」。背番号6の左足から放たれたボールは、黄色とエンジのユニフォームの間を抜けて、GKキム・スンギュの目の前でバウンドすると、そのまま神戸ゴールのネットを揺らした。期限付き移籍中の千葉時代にプロ初ゴールを記録した山中にとって、柏のユニフォームを着て奪った最初の得点となった。

 シュート性のクロスボールという狙いは、神戸戦に向けた対策だったと山中は言う。「ゾーンで守るところだったので、GKとDFの間はチャンスになるというスカウティングだった。速いボールを入れようというチームの意思統一はできていたと思う」。下平隆宏監督も「前回の試合(鹿島戦)から、山中を替えたんですけど、点を取ってくれてよかったです」と活躍に表情を緩めた。

 1月のAFC U-23選手権では主力として活躍し、五輪出場権獲得に貢献した山中。8月の本戦でのメンバー入りを懸けて熾烈な争いを繰り広げているが、3月のポルトガル遠征、4月の静岡合宿を山中は負傷によって辞退しており、この神戸戦が今季リーグ戦での初先発の場となった。「Jで出続けてアピールしたい」と息巻く左サイドバックは、「連戦なので、リフレッシュして、いい準備をして次の試合に」と中3日で迎える次節・甲府戦へ、気持ちを切り替えていた。

(取材・文 奥山典幸)

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