beacon

[MOM381]東京国際大FW町田ブライト(2年)_開幕5戦連発! 目指すは関東2部得点王、そしてプロ入り

このエントリーをはてなブックマークに追加

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.1 第90回関東大学リーグ2部第5節 中央大1-3東京国際大 東洋大G]

 その勢いは止まらない。東京国際大のFW町田ブライト(2年=成立学園高)は中央大戦に先発すると、2-1の後半19分に3-1に突き放すゴール。パワフルなドリブル突破から開幕5戦連続ゴールとなる左足シュートを流し込んだ。

 序盤は押し込まれるシーンが続いていた東京国際大。先制されるも町田のアシストからMF條洋介(3年=浦和ユース)のゴールで追いつき、前半終了間際の44分には逆転に成功。後半は相手のシュートを0本に抑え、試合の主導権を握った。そんななか、後半19分に町田にチャンスがやってきた。

 FW浅利航大(2年=水戸ユース)のパスに反応した町田がPA左を目掛けて開く。相手を背負いながらも、力強いドリブルで前進すると最後は体勢を崩して倒れこみながらも左足を振り抜いた。「ファーストタッチでいいところにいったので、流すだけでした」というシュートはネットを揺らし、3-1と差を広げることに成功した。

 5戦連続弾のFWは両手を挙げてガッツポーズ。飛びついた10番MF安東輝(3年=浦和ユース)と抱き合って喜んだが、試合後には「いつもあの喜び方なので、そろそろ変えようかなとも思ってます。いつもあれをやっちゃうので」と茶目っ気たっぷりに話した。

 ルーキーイヤーの昨季は11戦2得点だったが、今季は量産体制に入っている。躍進の秘訣について「去年の4倍くらいシュート練習をしているので、その影響があると自分では思っています」と分析。チームメイトたちも「いつもブライトは練習終わりに最後まで残ってやっている」と努力する姿を称える。

 2年生FWが見据えているのはもちろん関東2部リーグ得点王。「そこは目標に掲げているので目指していきたい」と誓った町田は「目標であるプロに向かっていけるように、さらにステップアップするために、自分は1試合1試合をやっていくだけ」と表情を引き締めた。

 5戦連発で攻撃に貢献している町田だが、チームの守備力向上にも一役買っている。この日の試合で、東京国際大はチームとして、相手エースでFC東京の特別指定選手でもあるFW矢島輝一(4年=FC東京U-18)を警戒していた。序盤こそ矢島にキープされるシーンはあったものの、時間が経つにつれて相手の良さを出させることはせず。矢島が負傷明けのコンディションだったとはいえ、前半のシュート1本に抑えた。

 試合後、CB中村彰吾(2年=鹿島学園高)は「矢島選手は意識していましたが、うちには町田ブライトがいるので」と口を開くと、「いつもブライトを相手に紅白戦をやって、僕たち守備陣は鍛えられているので、変に気負うことはなかったです」と胸を張った。

 練習やチーム内の紅白戦から全力で取り組む町田の姿勢は、チーム全体へいい影響を与えている。町田と同学年の中村は「ブライトには本当に感謝だし、すごく尊敬しています」と微笑んだ。

 東京国際大は開幕から負けなしをキープ。1部自動昇格圏の2位と勝ち点1差の3位へ浮上した。しかし、5戦連続発で波の乗るストライカーは、まだまだ満足していない。「もっとずる賢くやること、頭を使ったプレーをもっと練習から意識していけば試合でも変わると思うので」と貪欲に語り、「1部に上がることが目標なので1試合1試合しっかりと取り組んでいければ」と強く誓った。

(取材・文 片岡涼)
●第90回関東大学1部L特集

TOP