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山形DF宇佐美は決勝点もサポに“謝罪”、「緊張しすぎて…上から目線に」

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[5.3 J2第11節 東京V0-1山形 味スタ]

 殊勲の決勝弾を挙げたDFだが、試合後は平身低頭だった。モンテディオ山形は敵地で東京ヴェルディに1-0で勝利し、2連勝。DF宇佐美宏和が決めたゴールが決勝点となった。宇佐美にとっては、湘南ベルマーレ在籍時代となる2014年4月13日の千葉戦(6-0)以来、約2年ぶりのゴール。山形移籍後初弾がようやく決まった。

 値千金の決勝点が生まれたのは後半33分、左サイドから押し込み、MF川西翔太がドリブル突破。縦パスからPA左へ抜けたMF汰木康也がシュートを打つも、DFに当たる。混戦からPA右へ流れたボールは「なんであそこまで行っていたか自分でもわからない」というゴール前フリーの宇佐美の元へ。右足ダイレクトで放ったシュートはネットへ突き刺さった。このゴールで山形は1-0で勝利し、連勝を果たした。

 今季初勝利した岡山戦に続いてのアウェー2連勝。「完封勝利は自信になりますし、次につながるのでこれをホームでもやっていきたい」と話した宇佐美だったが、自身のプレーに言及すると「個人としては全体的に良くなかったですし、自分的に良かった部分はゴールだけ」と謙遜した。

 また報道陣を通じて、殊勲のDFはサポーターへ“謝罪”。試合後のヒーローインタビューで「ホームでまだ勝ってないので、次はしっかり勝てるようにしっかり応援してください」と発言していたが、「緊張しすぎて間違えて『しっかり応援してください』と言ってしまったんですけど、そこだけちょっと書いておいてください」と弁明。

「言葉を間違えて言ってもうた……(サポーターへ)上から目線みたいに」と頭を抱えると、改めてサポーターへ向けて「熱い応援をお願いします」と訴えていた。

 開幕スタートに躓いた山形だったが、待望の今季初白星を手にした勢いそのままに2連勝した。次節は7日にホームへザスパクサツ群馬を迎える。宇佐美はホームで勝てないとチームも勢いに乗ってこないので、しっかり勝ち点3を取りたい」と強く誓った。

(取材・文 片岡涼)

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