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東京VのルーキーMF井上潮音が先発デビュー、ユース所属MF渡辺皓太もJデビュー果たす

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[5.3 J2第11節 東京V0-1山形 味スタ]

 7戦勝ちなし(4分3敗)と苦しむ東京ヴェルディで二人の若武者がデビューした。東京Vユース出身の高卒ルーキーMF井上潮音と東京Vユース所属の高校3年生・MF渡辺皓太。井上は山形戦(0-1)にボランチで先発すると、後半40分までプレー。渡辺は0-0の後半26分に投入された。チームは敗れたものの、揃って及第点といえるプレーぶりだった。

 井上はユースからトップ昇格を果たした一年目のルーキー。今季は開幕戦と第8節・横浜FC戦にベンチ入りするも出番はなかった。それでも練習からアピールを重ねると、山形戦での先発デビューを勝ち取った。

 ボランチで出場すると、文字通り攻守に奮闘。機を見ては自らボールを前へ進め、守っては最終ラインに吸収される形で相手の強力なFW陣を自由にさせなかった。惜しくも枠を外れたものの、後半15分にはこぼれ球を拾い、迷うことなくミドルシュートも放つなど、積極的な姿勢を最後まで貫き、後半40分に交代した。

 試合後、東京Vの冨樫剛一監督は「あれくらいのプレーはできると思っていましたし、攻撃の面でも立ち位置の取り方や、それを味方につないで前方に出て行くという彼の良さは出ていたかなと思います」と井上の評価を明かした。

 デビュー戦を終えたMFは「出来ることと、出来なかったことがハッキリしたのは良かった」と振り返り、「後半とか体力がなくなったときに自分が何を出来るかが大事。出来なかったところをこれから伸ばしていければ」と先を見据えた。

「試合に入ってみて、普段通りに出来るなと思ったとき、もっと自分のプレーを出したい、もっと上手くなりたいと欲が出てきた」。期待のMFがプロとしての第一歩を踏み出した。

 また、この日の試合では高校3年生の渡辺が途中出場でデビュー。0-0のタイミングで渡辺を投入した理由について、冨樫監督は「セカンドボールの予測だったり、反応の速さ、ファーストディフェンスで寄せていくところを期待して出しました」と説明する。

 自身が想像していたよりも「全然早かった」というデビュー戦。ピッチへ立った瞬間は「ずっと小さい頃から見ている側だったので、出た瞬間は頭が真っ白というか、ただガムシャラにやるだけでした」と振り返る。

 出場から7分後には失点したため、守備に追われる時間も多かったが、後半43分には、狙い通りの動きで決定機を迎える場面もあった。DF井林章が頭で押し込み、PA手前右のDFウェズレイがヘディングでで折り返す。大きくバウンドしたところに詰めた渡辺がボレー気味に叩くも、枠を外れた。

 この場面を振り返った渡辺は「いいボールが来たけれど、焦って足を上げてしまった。ああいうワンチャンスを決めることができるようにならないといけないな」と後悔。

 冨樫監督も「ウェズレイが入って、セカンドボールを拾うところでは一回チャンスもきたかと思う。そこを決められたら良かった」と指摘する。これも期待の高さの表れ。指揮官は「なかなか難しい状況での投入だったなか、出せるものを出してくれた」と労った。

 高校生ながらJのピッチへ足を踏み入れた渡辺は「もっとボールを受けたときにドリブルなど積極的にいけば、自分の持ち味が出せたはず。すぐにパスを出しちゃったりしたので、もっとシュートを打っていければ」と悔しさをのぞかせた。

 開幕から主力に怪我人が相次ぎ、勝利からも見放されている東京V。フレッシュな選手たちが停滞するチームへ新たな風を吹き込んでいく。

(取材・文 片岡涼)

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