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[プリンスリーグ東北]山形ユース、サポーターと力を合わせ仙台ユースとの「みちのくダービー」制す

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[5.8 高円宮杯プリンスリーグ東北第6節 山形ユース 2-1 仙台ユース 山形県総合運動公園第2運動広場]

 8日、「高円宮杯U-18サッカーリーグプリンスリーグ東北第6節」が東北各地で行われ、山形県天童市の山形県総合運動公園第2運動広場では、前節初黒星を喫した4位のモンテディオ山形ユースがここまで5連勝で首位のベガルタ仙台ユースと対戦した。

 山形は前節、青森山田高セカンドに0-3で敗れたが、それまでは4連勝。昨季優勝の尚志に勝利するなど、今季は好調。キャプテンのDF大網友也(3年)を中心とした手堅い守備と、トップチームの練習に参加し、練習試合でもゴールを決めているMF石川脩也(3年)のカウンター攻撃の鋭さが魅力のチームだ。

 成長著しいチームの影には頼もしい援軍が存在する。今年に入りユースを応援する山形サポーターが激増しており、この日は50人程度のサポーターが集まり、トップチームのみちのくダービーを思わせる雰囲気を作り上げた。

 試合は強い横風が吹き、互いにボールコントロールに苦しむ展開となったが、徐々に大声援を受けたホームの山形が優位に試合を進めるようになった。「仙台ユースはセンターバックとボランチで時間を作るので、時間を作らせないように高い位置でプレスをかけた」と大網が語る通り、前線からの激しいプレスが効き、仙台の攻撃を封じた。そして、石川が何度も右サイドで何度も縦突破を仕掛け、クロスボールからチャンスを作った。迎えた42分、MF菅野裕介(3年)のCKから「いつも裕介が良いボールをくれて、周りもニアで潰れてくれて決めることができました」と振り返った大網がヘディングシュートを決めて山形が先制。前半を1-0で終えた。

 後半に入っても山形優勢の流れは変わらず、13分、DF高橋成樹(3年)のFKは仙台GK松浦祥太郎(3年)が弾くが、こぼれ球をFW佐藤啓太(3年)がゴールに押し込み、リードを2点に広げた。この後も山形優勢の流れだったが41分、ボランチのMF吉田樹(2年)が2回目の警告を受けて退場となった。何とか追いつきたい仙台は数的有利になったことで猛攻を仕掛けた。そしてアディショナルタイム突入後の49分、途中出場のMF荒井秀賀(2年)のパスを受けたキャプテンDF上田健斗(3年)がゴール左からシュートを決めて一矢報いたが、反撃もここまで。2-1で山形が勝利。選手たちは集まったたくさんのサポーターと勝利を喜び合った。

 山形ユースの今井雅隆監督は「コーナーキックで良い形で先制できたのが大きかったです。中、サイド、1対1などディフェンスとしてやらなければならないチャレンジアンドカバーをみんながしてくれました」と持ち味の守備が機能したことに手応えを感じていた。今後の優勝争いに向けては「守備は計算できるのですが、マイボールになった時のクオリティがまだ低くて、いろんなバリエーションを出さないと上へ行くのは厳しいですね」。他の上位チームに比べ、得失点差が少ないこともあり、今後は得点力アップを課題に挙げた。それでも尚志、仙台ユースと昨季の1位・2位チームを倒し、勢いに乗る山形ユースは今季台風の目となりそうだ。

 一方、初黒星で3位後退となった仙台ユースは強風にも苦しめられ、思うように攻撃の形を作れなかった。「風は相手も条件は同じですが、こちらの方が影響が大きかったですね。コントロールに手こずって少しずつスピードが上がっていきませんでした。このくらいの風でもやれなければいけないので、対処できる技術を身につけなければなりません」と越後和男監督は課題を挙げた。ユースみちのくダービーでの悔しい敗戦にキャプテンの上田は「ホームでは必ず勝ちます」と仙台ホーム戦でのリベンジを誓った。  

[写真]先制ゴールを挙げた大網を祝福する山形ユースイレブン

(取材・文 小林健志)
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