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[関東]上位4校が勝ち点11で並ぶ混戦も…筑波大が首位奪取! 3連敗の国士舘大は最下位転落:第6節

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第90回関東大学リーグ1部


 第90回関東大学リーグ1部の第6節が7、8日に各地で行われた。今節では大きく順位が変動。上位に勝ち点11で4チームが並ぶ混戦となっている。単独首位には2部からの昇格組である筑波大が立ち、その背中を同勝ち点の明治大桐蔭横浜大早稲田大が追う。

 攻撃陣が好調な筑波大がついに首位に立った。国士舘大と対戦すると、前半20分にFW戸嶋祥郎(3年=市立浦和高)のヘディングシュートで先制。同26分にはMF西澤健太(2年=清水ユース)のパスからFW中野誠也(3年=磐田U-18)が追加点を挙げる。2-0で迎えた後半には戸嶋のパスから中野が自身2点目となるシュートを頭で決め、3-0で勝利した。

 開幕戦で法政大に0-2で敗れた筑波大だが、以降は3勝2分と負けなし。10位スタートの今季だったが一気に首位まで躍り出た。攻撃陣はリーグ最多の6戦13得点を稼ぎ出し、これに応えるように守備陣は2戦連続の完封。攻守が噛み合う中で必然の首位浮上となった。

 一方で敗れた国士舘大は昨季のリーグ得点王・FW松本孝平(4年=藤沢清流高)が先発に復帰するも不発。試合を通じてチームとして7本のシュートを放ったものの最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。直近3試合でわずか1得点で3連敗。今季は1勝しかできておらず、ついに最下位に転落した。

 2位へ浮上してきたのは明治大だ。前半だけで3点を挙げると、終盤には1失点したものの駒澤大を3-1で下し、4戦ぶりの白星獲得。上位陣がつまずくなかで勝ち点3を手にすると、首位の筑波大と勝ち点11で並ぶ2位へ順位を上げた。駒澤大は開幕戦以来の5戦ぶり黒星で4位から7位へ下げている。

 第3節から第5節にかけて首位に立っていた桐蔭横浜大だったが、ついに土がついた。法政大と対戦すると、0-1の敗戦。0-0のまま時間は進んだが終了間際の45分に痛恨の失点を喫した。途中出場のFW青柳燎汰(2年=前橋育英高)に決められ、今季初黒星。首位の筑波大とは勝ち点11で並んだものの、得失点4差で下回り、3位へ後退した。劇的勝利を飾った法政大は首位と勝ち点1差の5位につけている。

 また無敗を維持し、開幕から常に上位2位以内をキープしてきた早稲田大も初黒星で4位へ後退。専修大に前半19分、同39分にゴールを奪われると、シュート0本で前半を終える。後半も反撃の狼煙を上げることはできずに0-2の零封負けとなった。

 2部からの昇格組である日本体育大は待望の今季初勝利。前半7分に慶應義塾大に先制点を奪われるも、同22分にFW関戸裕希(2年=前橋育英高)のゴールで追いつく。1-1で迎えた後半終了間際の45分に逆転に成功。MF川戸大樹(4年=神戸U-18)のパスからMF高井和馬(4年=千葉SCユース)が決めた。開幕から5戦勝ちなし(1分4敗)で最下位に沈んでいたが、待望の勝ち点3を手にして11位へ浮上。最下位を脱出した

 前節で筑波大に0-5の完敗を喫した順天堂大だったが、今節はその鬱憤を晴らした。流通経済大と対戦し、4-1の快勝。前半3分にFW佐野翼(4年=清水商業高)のPKで先制すると、1分後にはルーキーのFW浮田健誠(1年=柏U-18)が追加点。

 2-0で迎えた後半3分にはMF米田隼也(3年=静岡学園高)がダメ押しの3点目を決める。同14分にはFWジャーメイン良(3年=流通経済大柏高)に1点を返されるも、終了間際の43分には米田がこの日2点目。4-1で試合を終え、首位と勝ち点1差の6位に食らいついた。

結果は以下のとおり

【前期第6節】(5月7日)
[味の素フィールド西が丘]
法政大 1-0 桐蔭横浜大
[法]青柳燎汰(90分=補・永戸勝也)

早稲田大 0-2 専修大
[専]柳育崇(19分=補・丸野了平)、下田悠哉(39分)

[三ツ沢公園陸上競技場]
慶應義塾大 1-2 日本体育大
[慶]宮地元貴(7分=補・加瀬澤力)
[日]関戸裕希(22分=補・福田圭佑)、高井和馬(90分=補・川戸大樹)

[フクダ電子アリーナ]
国士舘大 0-3 筑波大
[筑]戸嶋祥郎(20分)、中野誠也2(26分=補・西澤健太、53分=補・戸嶋祥郎)

流通経済大 1-4 順天堂大
[流]ジャーメイン良(59分=補・久保和己)
[順]佐野翼(3分)、浮田健誠(4分)、米田隼也2(48分、87分)

(5月8日)
[フクダ電子アリーナ]
明治大 3-1 駒澤大
[明]柴戸海(7分)、道渕諒平(39分=補・土居柊太)、岩田拓也(49分)
[駒]種岡岐将(83分=補・熱川徳政)


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