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U-23代表・手倉森監督、ガーナ戦は「単なる強化試合ではない」

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 翌日にガーナ戦を控えたU-23日本代表手倉森誠監督が公式会見に出席した。

 ガーナ戦はリオデジャネイロ五輪本大会に向けての強化試合という位置付けになるが、指揮官は「単なる強化試合ではない」ことを強調。「リオでの我々の可能性を示さなければいけないということプラス、熊本地震の被害に遭われた方々、被災地に対して我々が希望となれるような試合をしなければいけない」と意気込みを示している。

 五輪本大会のグループリーグ初戦では、ナイジェリアと対戦することが決まっており、チーム始動後、初となるアフリカ勢との対戦は『仮想ナイジェリア』の意味合いが強い。「身体的な特長やしなやかなプレー、足が伸びるディフェンスのリーチの長さ」とアフリカ勢の特長を挙げると、「それに対応しながら、なるべく早く対応する」ことを選手たちに求めた。

 また、今合宿初日に「世界のスタンダードに近付き始める第1歩が、ここから始まる」と語っていたように、世界を相手にしたときの戦い方を意識する。「世界と戦うときに必要なのは積極的な仕掛け、そして闘争心ある守備。この2つはやり続けないといけない」。

「うまさでいなそうというサッカーは世界では通用しない」と前置きすると、「ボールを奪ったときにまずは前に行く姿勢が大事。そして相手の守備隊形を見ながら、ポゼッションする形で優先順位が下りていく」とボール奪取後には積極的に仕掛け、試合状況に応じて攻撃を選択していくことが重要だとした。

 当然、目指すべきは勝利であり、「勝つことに全力を尽くす」と力強く語る。「勝ちに行く姿勢がなければ、隙を突く勇気を持てない。とにかく隙を突くようなゲームをやらなければいけない」。18日から始まるトゥーロン国際大会ではパラグアイ、ポルトガル、ギニア、イングランドと対戦する。世界の強豪との対戦を前に弾みをつける白星を、そして被災地に勇気を与える勝利を目指す。

(取材・文 折戸岳彦)

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