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大宮が大山のプロ初ゴールを守り切り、磐田を破ってA組首位キープ

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[5.18 ナビスコ杯第5節A組 大宮1-0磐田 NACK]

 ナビスコカップは18日、グループステージの第5節を迎えた。Aグループの首位に立つ大宮アルディージャは、ホームのNACK5スタジアム大宮で同4位のジュビロ磐田と対戦。前半にMF大山啓輔のゴールで先制した大宮が、この1点を守り切って1-0で勝利し、首位をキープしている。

 ターンオーバーをしながらリーグ戦とナビスコ杯を戦っている大宮は、14日のJ1第1ステージ第12節の仙台戦(1-0)から、DF奥井諒を除く先発10人を変更してこの試合に臨んだ。一方の磐田も13日のG大阪戦(1-2)からGK八田直樹、DF大井健太郎の2選手を除く先発9名を入れ替えている。
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 開始直後は攻めあぐねていた大宮だが、8分に右サイドからMFマテウスが縦に突破を仕掛けたあたりから、少しずつ攻勢になっていく。同12分には左氏サイドからMF泉澤仁がクロスを入れ、こぼれ球をFW江坂任がエリア内でトラップし、決定的な場面を迎えたがシュートは枠を捉えられなかった。

 両チームともにチャンスをつくれない時間が続いたが、ボールを保持しながら攻める大宮は25分に先制点を挙げる。中盤でマテウスが1タッチパスを出し、ボックス内へ走ってリターンパスを受ける。敵陣深くまで侵入したマテウスのマイナスのパスを受けたMF大山啓輔がゴールを決めて大宮が1点を先制する。

 勢いづく大宮は、直後の28分にも磐田のCKからマテウスがDF大屋翼とのワンツーから一気にボールを前に運ぶ。マテウスは左前方でフリーになっていた泉澤にパス。オフサイドラインを潜り抜けた泉澤だったが、シュートを打つのが遅れてしまい、追加点を挙げるチャンスを生かせなかった。

 良いところのほとんどなかった磐田も36分、ゴール前でMF松浦拓弥とFW齊藤和樹が良い連係を見せて中央を割ろうとするが、ラストパスをGK塩田仁史に抑えられてシュートは打てなかった。その後は磐田がボールを保持するが大宮の守備を崩せず。逆に少ない人数でも要所にしっかりと選手が走り込む大宮が、カウンターから何度か磐田ゴールに迫ったが1-0のままで前半を折り返している。

 後半開始と同時に磐田は岡田を下げ、DF石田崚真を起用する。ハーフタイムに「シュートを積極的に打っていこう」という名波浩監督の指示を受けた磐田は、DF藤田義明がミドルシュートを打つなど、少しずつ試合の流れを変えていく。後半10分には2次攻撃からMF上原力也がクロスを上げる。DFのクリアーボールをMF上田康太がシュート。DFに当たったボールはゴールの方向に飛んだが、GK塩田仁史がキャッチした。

 大宮は後半11分に奥井をベンチに下げ、DF和田拓也をピッチに送り出す。すると直後の13分、マテウスが江坂とのパス交換から右サイドを突破。DFとの1対1を制してGKもかわしてシュートしたが、ゴールにカバーに入ったDFにボールをクリアーされて得点にはならない。

 後半16分に磐田は大井を下げて、布陣を4-2-3-1に変更して交代出場させたアダイウトンを最前線に置いた。アダイウトンにボールが収まるようになり、磐田はチャンスをつくっていく。18分にはアダイウトンのポストプレーから松浦がゴールを狙うが、シュートは枠外に外れる。24分にも齊藤がPA外から低い弾道のシュートを放ったが、GK塩田の好セーブに阻まれた。

 磐田は後半31分に最後の交代枠を使って清水を下げ、MF太田吉彰を起用する。大宮も同33分に泉澤を下げて、MF沼田圭悟を起用する。35分、磐田は右から左にボールを動かして大宮の守備を揺さぶり、松浦がミドルシュートを打つが、これもGK塩田に抑えられる。さらに同41分の太田のシュートもGK塩田に防がれた。

 逃げ切りたい大宮は、マテウスに代えてMF小島幹敏を起用する。3分間のアディショナルタイムも磐田にボールを握られたが、ゴールは許さずに勝利を収めた。
(取材・文 河合拓)
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