[5.18 EL決勝 リバプール1-3セビージャ バーゼル]

　ヨーロッパリーグ(EL)の決勝戦が18日、ザンクト・ヤコブ・パルク(スイス)で開催され、リバプール(イングランド)とセビージャ(スペイン)が対戦した。前半にリバプールが先制するもセビージャが後半3ゴールで一気に逆転し、3-1でセビージャが史上初のEL3連覇を達成した。

　UEFAカップ時代を合わせたこの大会で4回目の優勝を目指すリバプールは、15日のプレミアリーグ最終節WBA戦は主力を温存し、そのメンバーから全員を入れ替えてこの試合に臨む。一方の前人未踏の3連覇を目指すセビージャも14日のリーガ・エスパニョーラ最終節ビルバオ戦で主力を温存し、その試合からDFアディル・ラミとMFスティーブン・エンゾンジを除いた9人を変更した。

　慎重な入りとなったリバプールは前半25分、自陣右サイドでボールを奪うとそのままドリブルで攻め上がってスルーパス。これに反応したFWダニエル・スターリッジが右足シュートを放つもGKダビド・ソリアに止められる。対するセビージャは同32分、左CKの流れからFWケビン・ガメイロがオーバーヘッドもわずかにゴール左に外れ、先制点とはならなかった。

　前半の終盤に向けてリバプールが攻勢を強めると前半35分に先制点を挙げる。FWロベルト・フィルミーノのパスを中央で受けたMFコウチーニョがPA内やや左のスターリッジにパスを送る。スターリッジは対峙するDFを抜き切る前に左足を振り抜き、アウトにかけたボールを右サイドネットに突き刺し、スコアを1-0と動かした。さらに同39分にはMFジェームズ・ミルナーの右CKからDFデヤン・ロブレンがヘディングシュートを決めるも、オフサイドポジションにいたスターリッジが反応してしまい、ゴールは認められなかった。

　前半はシュート1本に終わったセビージャだが、後半開始早々に同点に追いつく。大きなサイドチェンジから右サイドでパスを受けたDFマリアーノ・フェレイラがドリブルで仕掛けて2人をかわし、ゴールライン際から中央に折り返す。中央での駆け引きでマークをはがしたガメイロが左足で流し込み、1-1。セビージャが後半開始わずか18秒で同点のゴールネットを揺らす。同3分にもスルーパスでガメイロが完全に裏に抜け出すもカバーに戻ったDFコロ・トゥレにカットされ、早々の逆転とはならなかった。

　それでも後半はセビージャが主導権を握る。同15分、左サイドのロングスローからMFスティーブン・エンゾンジがバックヘッド。フリーで待っていたガメイロが左足ボレーもGKシモン・ミニョレのファインセーブに遭う。同19分には、MFビトーロが味方とのパス交換でゴールに迫り、ワンタッチが大きくなったところを左サイドから中央に走り込んだDFコケが右足でゴール右隅に流し込み、2-1と逆転に成功した。

　勢いに乗るセビージャは後半25分、ビトーロのパスが相手に当たってPA内右でフリーだったコケにつながり、右足シュートを難なく決め、3-1と一気にリードを広げる。あっさり逆転されてしまったリバプールは同37分にトゥレを下げて、FWクリスティアン・ベンテケを投入し、前線のターゲットを増やしたが、ユルゲン・クロップ監督の奇策も奏功せず、試合はそのまま1-3でタイムアップ。プレミア8位に終わっているリバプールは来季の欧州カップ戦の出場権を獲得することができなかった。

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