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「三重罰」規則改定などは今夏から…適用開始日発表

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 日本サッカー協会(JFA)は、国際的に2016年6月1日から有効となる競技規則が改定について、各リーグや各種競技大会での競技規則適用開始日を発表した。

 最も早い導入となるのが、日本フットボールリーグ(JFL)で6月18日より適用。次いでJ1リーグで7月2日、J2、J3リーグで7月3日より適用される。

 JFAが主催する競技大会は、全国大会では7月23日より適用。地域・都道府県が主催する各種大会は、遅くとも17年4月1日までに適用が開始される。

J1:7月2日
J2:7月3日
J3:7月3日
JFL:6月18日
なでしこ1部:9月10日
なでしこ2部:9月10日
チャレンジL:8月27日

 今回の改定は国際サッカー評議会(IFAB)が今年3月に発表した競技規則の改定によるもので、大きく変わるとされるのは、これまでも議論の対象となっていた「三重罰(PK、退場、出場停止)」の緩和。PKを与えた場合に退場となっていた判定が警告でとどまることになる。

 ただ、フェアプレーを確保するため、ボールを手または腕で扱う、相手競技者を押さえる、押す、引っ張る、あるいは、守備側競技者がボールをプレーしようとしていない、または、ボールをプレーできる可能性がない場合に反則を犯したならば、退場が命じられるという。

 また延長戦における4人目の交代を実験的に実施することを認める。これは今夏行われるリオデジャネイロ五輪でもすでに実施されることが決まっている。

 さらに「ビデオによる審判援助」の実験期間を設けることも明記される。JFAは「ビデオによる審判援助は、主審が下す全ての判定を検証するのではなく、試合の結果を変えてしまうような場面など(例えば、ゴール、PK、一発退場、警告・退場の人違い)において、正しい判定を確保することを目的としています」と説明している。

 そしてJFAは「IFABからの通達に示されていない重要な改正事項について」として、次の4点を挙げている。

・靴などの用具の交換において、その用具を正す、または取り替えるためにフィールドから離れた競技者は、第4の審判員や副審がその用具を点検できた場合、負傷した後に復帰する競技者と同様、ボールがインプレー中であっても主審の承認を受けた後、フィールドに復帰できる。

・キックオフは、どの方向にボールをけっても良い。

・警告/退場を伴った反則時に、その反則を受けて負傷した競技者は、フィールド内で短時間の医療的処置を受けることができ、プレーすることが可能と判断されれば、フィールドから去ることなく、そのままプレーすることができる。

・ペナルティーキックにおいて、ボールがけられる前にゴールキーパーがゴールラインから離れるなどの違反し得点にならなかった場合、ゴールキーパーは警告される。

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