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ペップ、有終の2冠!!香川ドルトはPK戦の末、無念の3年連続準V

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[5.21 DFBポカール決勝 バイエルン0-0(PK4-3)ドルトムント]

 DFBポカール(ドイツ国内杯)決勝が21日、ベルリンのオリンピアシュタディオンで開催され、MF香川真司の所属するドルトムントバイエルンと対戦した。香川は公式戦9試合ぶりのベンチスタートとなり、延長後半開始から途中出場。試合は0-0のまま延長戦でも決着が付かず、PK戦にもつれ込むと、バイエルンがPK4-3で死闘を制し、2年ぶり18度目の優勝を飾った。ドルトムントは無念の3シーズン連続準優勝となった。

 前人未到のブンデスリーガ4連覇を達成し、2シーズンぶりの国内2冠を目指すバイエルンは、来季からマンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督にとってのラストゲーム。一方、3年連続のポカール決勝で4シーズンぶりの優勝を狙うリーグ2位のドルトムントは、来季からバイエルンに移籍するDFマッツ・フンメルスもキャプテンマークを巻いて先発した。

 バイエルンは前半4分、FWトーマス・ミュラーが右足ミドルを狙うが、ゴール上へ。同22分にはMFドウグラス・コスタの左CKにミュラーが頭で合わせたが、枠を捉えられない。同33分、右サイドからカットインしたドウグラス・コスタの左足ミドルはGKロマン・ビュルキがかろうじて弾き出した。

 なかなかチャンスをつくれずにいたドルトムントも前半43分、セットプレーからMFヘンリク・ムヒタリアンの左クロスをDFウカシュ・ピシュチェクが頭で折り返し、DFスベン・ベンダーが右足ボレーで狙ったが、惜しくもミートし切れず、GKマヌエル・ノイアーがキャッチした。

 前半をスコアレスで折り返すと、後半立ち上がりもバイエルンが主導権を握る。しかし、ドルトムントも押し込まれながら最後のところで体を張って守り、後半12分にはカウンターからMFマルコ・ロイスがドリブルで駆け上がり、PA内右でラストパスを受けたFWピエール・エメリク・オーバメヤンが右足を振り抜いたが、クロスバーを越えた。

 ボールポゼッションを高め、ドルトムントに圧力をかけていくバイエルン。ドルトムント守備陣も粘り強く耐えるが、後半27分にはフンメルスが右足をつって倒れ込んだ。結局、フンメルスは同33分にDFマティアス・ギンターと交代。苦しい展開を強いられるドルトムントは後半40分、カウンターからドリブルで持ち上がったDFソクラティス・パパスタソプロスが右サイドに展開し、ピシュチェクのアーリークロスにオーバメヤンが右足ボレーで合わせたが、枠を捉え切れなかった。

 絶好機を生かせなかったドルトムント。対するバイエルンも圧倒的にボールを保持しながら1点を取り切れない。試合は0-0のまま90分間を終え、延長戦に突入。ドルトムントは延長後半開始からMFゴンサロ・カストロに代わって香川が入り、交代枠を使い切る。両チームの選手が次々と足をつり始める中、互いに一歩も譲らない死闘は結局、PK戦へもつれ込んだ。

 先攻のドルトムントは1人目の香川が真ん中に決めて成功するが、2人目のベンダーがノイアーに止められると、3人目のパパスタソプロスもゴール左に外す痛恨の失敗。後攻のバイエルンも3人目のDFヨシュア・キミッヒがビュルキに止められたが、残り4人が全員成功し、4-3でPK戦を制した。バイエルンは2シーズンぶりの国内2冠を達成。今季限りで退任するグアルディオラ監督のラストゲームで有終の美を飾った。

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