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高木善朗&大輔が初のアベックゴール!東京Vは清水に逆転勝利で10戦ぶり白星

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[5.22 J2第14節 東京V2-1清水 味スタ]

 J2の第14節が22日に各地で行われた。東京ヴェルディ清水エスパルスに2-1の逆転勝利を収め、10戦ぶりの白星を獲得した。先制されたものの、前半終了間際にMF高木善朗とFW高木大輔が連続ゴール。そのまま逃げ切ると、高木兄弟の初となるアベック弾で待望の勝利を手にした。一方の清水は先制するも逆転負け。4戦勝ちなし(3敗1分)となっている。

 9試合勝ちのない東京Vは前節・金沢戦(1-1)の先発から3人を変更し、布陣を大幅に変えた。開幕からゴールマウスを守ってきたGK柴崎貴広がベンチへ回り、今季加入したGK鈴木椋大が初先発。左SBでは安在和樹が5戦ぶりに先発し、右SBは古巣戦となったDF高木純平が務めた。MF安西幸輝が左SHに入り、右ではMF南秀仁が5戦ぶりに先発した。

 対する清水はU-22日本代表へ招集されているためにDF三浦弦太が不在。DFヤコヴィッチとDF角田誠が初先発同士でCBを組み、左SBにはこちらも今季初先発の松原后が入った。前線では2列目右でMF金子翔太が今季初先発。同左ではMF白崎凌兵が2戦ぶりに先発し、2トップはFW大前元紀と10戦ぶりの先発となるFW北川航也が務めた。

 試合は前半から激しく動く。前半6分にまずは清水が先制に成功。敵陣で南からMF中後雅喜へのパスを白崎がカット。大前へ渡して前へ走り込む。大前のスルーパスに抜けた白崎がPA内左から対角線へ左足シュートを決めた。白崎の今季初ゴールで清水が1-0と先制する。

 その後も清水はロングボールを放り込むなど、縦への攻撃で相手右サイド裏を狙う。これを受けて東京Vは前半15分過ぎから左SHの安西と右SHの南を入れ替える。それでも流れを変えられず、今度は安西が右SBへ下がり、高木純がポジションを上げて右SHに入った。

 追いつきたいものの、なかなかバイタルエリアへ入ることのできない東京V。これまで早く動くことのなかった東京Vの冨樫剛一監督が前半39分に交代カードを切る。南に代わり、MF井上潮音を投入。井上がボランチへ回り、MF高木善朗が左SHへポジションを上げた。

 すると前半44分に東京Vが1-1に追いつく。中後が大きくサイドチェンジ。左サイド深い位置で受けた安在が浮き球を競り合い、中へ折り返す。ファーサイドで待ち構えていたFW高木大輔が頭で押し込んだ。高木大の2戦連続弾で1-1と試合を振り出しに戻した。

 勢いに乗った東京Vは前半終了間際のアディショナルタイム2分に逆転に成功。安西の入れた右サイドスローインから高木大のパスを受けた井上がPA内へ持ち込み、シュートを狙う。相手の背中に当たり、こぼれたボールがゴール前へ流れ、詰めていた高木善が右足シュートを決めた。

 清水から期限付き移籍中の高木善の“古巣”相手のゴールが決まり、2-1と逆転。長男の高木俊幸(浦和)と次男の善朗はアベックゴールを記録していたものの、善朗と三男・大輔は初のアベックゴールとなった。高木兄弟の活躍で逆転した東京Vが2-1で前半を折り返した。

 ハーフタイムに清水は交代カードを切り、金子に代えてFW村田和哉を投入する。後半7分には東京Vがチャンスを迎える。敵陣まで上がった安在が中央へ流れてパス。相手に当たり、こぼれを拾った井上がドリブルで前進しながら右足シュート。わずかにポスト右へ流れる。同16分には清水が決定機。ドリブルで駆け上がった村田が右クロス。ファーサイドの白崎が頭で合わせるもクロスバー上へ外れた。同22分には大前のFKが枠を捉えるもGK鈴木に阻まれる。

 後半25分に東京Vは2人目の交代。高木善に代わり、MF杉本竜士を入れる。同34分には最後の交代カードを切り、“古巣戦”だった高木純に代えて、MF中野雅臣をピッチへ送った。

 対する清水は後半33分に本田に代わり、FW鄭大世を投入。同35分には左サイドから押し込み、鄭大世が落としたボールから大前が右足ミドルを狙うもGK鈴木にキャッチされた。同44分には最後の交代で北川に代え、MF石毛秀樹を入れる。

 逃げ切りたい東京Vは最後まで高木大が必死に前線でボールを追い、相手へプレッシャーをかける。疲労困憊の足を引きずりながらも相手を追い回し、ミスを誘った。そのまま試合は終了。東京Vが清水を2-1で下し、10戦ぶりの白星を手に入れた。

(取材・文 片岡涼)
●[J2]第14節 スコア速報

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