[総体]ユース取材ライター陣が推薦する総体予選注目の11傑(西日本編)
特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『全国高校総体予選注目の11傑』」
ゲキサカでは熱戦展開中の平成28年度全国総体「2016 情熱疾走 中国総体」都道府県予選の注目選手を大特集。「総体予選注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣に総体予選注目の11選手を紹介してもらいます。第1回は“ユース教授”こと、安藤隆人氏による11名です。
安藤隆人氏:「今年もこの季節がやって来た。全国各地で繰り広げられるインターハイ予選。今回の11傑は中国、四国、九州編と初めて地域縛りで依頼を頂きました。フォーメーションは【3-4-3】。攻撃的なサッカーを展開する一方で3バックは高さと強さ、そして多彩なアタッカー陣を操るフィード力も求めた。まだまだ面白い選手は沢山いて、これがすべてではないが、今回はこの11人を選出した」
以下、安藤氏推薦の11選手
GK前田勇矢(大津高3年)
「抜群の身体能力を誇り、鋭い反応からのシュートストップを見せる。GKとしてはまだまだ経験が浅いが、彼の抜群の吸収力を持ってすれば、今後さらに成長して行く可能性を秘めている」
DF生駒仁(鹿児島城西高2年)
「昨年は兄と共に鹿児島城西の守備ラインを構築した。今年は兄が卒業し、自立する1年となった。3月のサニックス杯にはU-17日本代表に選出されるなど、注目度も上がって来た大型CBは、リーダーシップを発揮して、チームを全国に導く。個人的に大きな期待を寄せる選手」
DF金昇毅(作陽高3年)
「屈強なフィジカルと鋭い寄せを武器に、ゴール前に強固な壁を築く。ビルドアップからの縦パスを鍛えており、よりスケールが大きく、全体をコントロール出来るようなCBへの変貌を狙っている。より怖い存在になろうとしている彼を選出した」
DF児玉慎太郎(東福岡高3年)
「この3バックのリーダーとなる存在。明晰な頭脳と状況判断能力を駆使し、全体をコントロールする。中盤のコンパクトさ、ボランチとのコンビネーションでその才を発揮する。守備の安定に欠かせない存在となるだろう」
MF鍬先祐弥(東福岡高3年)
「ピッチ全体を見渡せる目と、正確な長短のキックで攻撃の起点となる。今年は選手権で掴んだ自信をベースに、より絶対的な存在として中央に君臨している。その落ち着き払ったプレーと、本人が求めている攻撃参加の強化を夏の舞台で披露して欲しい」
MF高橋大悟(神村学園高2年)
「昨年からチームの攻撃の柱として君臨し、抜群のボールコントロールとスペースへの飛び込み、正確なキックでチャンスメーカーとポイントゲッターを両方こなす万能型アタッカー。この1年でどこまで伸びるか注目したい」
MF浅野嵩人(瀬戸内高3年)
「鍬先とダブルボランチコンビを組んで欲しい選手。戦術理解度が高く、非常にバランス感覚に秀で、個でも打開出来る。鍬先の攻撃力を引き出すことが出来る存在で、この2人のコンビネーションは一度見てみたい」
MF藤井敦仁(広島皆実高3年)
「強気な姿勢で攻撃を牽引する。ダイナミックなドリブルと運動量を駆使し、攻守に関わり続けて欲しい選手。両足の強烈なキックはアタッキングエリア、ミドルエリアでも効力を発揮し、サイドからパワーとアイデアを持って攻撃を活性化させてほしい」
FW安藤瑞季(長崎総合科学大附高2年)
「とにかく貪欲。1にゴール、2にゴール。屈強なフィジカルと獰猛さを兼ね揃えるストライカーは、技術のある兄を『ゴール前での怖さ』で越えるべく、その牙を毎日研いでいる。前線からの鬼気迫るチェイシングも魅力で、まさに攻守における急先鋒として、最前列に置きたい」
FW郡紘平(徳島市立高3年)
「しなやかかつダイナミックなアタッカー。ボールを運ぶことが出来るし、強烈な一撃でゴールを奪うことも出来る。徳島市立でも3トップが自由に動くスタイルをとっており、安藤の前への推進力を活かしながら、気の利いたポジショニングと鋭いドリブルで、攻撃に良いアクセントを加えるだろう」
FW衣川絢誠(立正大淞南高2年)
「彼は『期待枠』。前線の動きの変化に富み、スペースを見つけてボールを運んで行くプレーは独特のリズムを持ち、フィジカル面などが備わってくれば、より面白い存在になりそうだ。郡と安藤とどんなコンビネーションを見せてくれるのか楽しみだ」
※以下、全国総体の選手登録枠と同じく、11傑候補6人を加えてもらいました。
MF安部裕葵(瀬戸内高3年)
MF杉山直宏(大津高3年)
FW梅木翼(立正大淞南高3年)
FW山本駿亮(高川学園高3年)
FW高木慎也(香川西高2年)
FW過能大貴(筑陽学園高3年)
[写真]安藤氏が注目選手に挙げる東福岡MF鍬先
執筆者紹介:安藤隆人
1978年2月9日生まれ。元銀行員の経歴を持ち、ユース年代は自身の大学時代から取材を続けている、この年代のエキスパート。日本列島、世界各国を放浪するサッカージャーナリスト。育成年代を精力的に取材する“ユース教授”。主な著書は『走り続ける才能たち 彼らと僕のサッカー人生』(実業之日本社)、『高校サッカー聖地物語』(講談社)、『 星稜高校サッカー部優勝への軌跡―北陸のサッカーを全国へと導いた河崎護の30年』(サッカーマガジン)など。
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【特設ページ】高校総体2016
ゲキサカでは熱戦展開中の平成28年度全国総体「2016 情熱疾走 中国総体」都道府県予選の注目選手を大特集。「総体予選注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣に総体予選注目の11選手を紹介してもらいます。第1回は“ユース教授”こと、安藤隆人氏による11名です。
安藤隆人氏:「今年もこの季節がやって来た。全国各地で繰り広げられるインターハイ予選。今回の11傑は中国、四国、九州編と初めて地域縛りで依頼を頂きました。フォーメーションは【3-4-3】。攻撃的なサッカーを展開する一方で3バックは高さと強さ、そして多彩なアタッカー陣を操るフィード力も求めた。まだまだ面白い選手は沢山いて、これがすべてではないが、今回はこの11人を選出した」
以下、安藤氏推薦の11選手
GK前田勇矢(大津高3年)
「抜群の身体能力を誇り、鋭い反応からのシュートストップを見せる。GKとしてはまだまだ経験が浅いが、彼の抜群の吸収力を持ってすれば、今後さらに成長して行く可能性を秘めている」
DF生駒仁(鹿児島城西高2年)
「昨年は兄と共に鹿児島城西の守備ラインを構築した。今年は兄が卒業し、自立する1年となった。3月のサニックス杯にはU-17日本代表に選出されるなど、注目度も上がって来た大型CBは、リーダーシップを発揮して、チームを全国に導く。個人的に大きな期待を寄せる選手」
DF金昇毅(作陽高3年)
「屈強なフィジカルと鋭い寄せを武器に、ゴール前に強固な壁を築く。ビルドアップからの縦パスを鍛えており、よりスケールが大きく、全体をコントロール出来るようなCBへの変貌を狙っている。より怖い存在になろうとしている彼を選出した」
DF児玉慎太郎(東福岡高3年)
「この3バックのリーダーとなる存在。明晰な頭脳と状況判断能力を駆使し、全体をコントロールする。中盤のコンパクトさ、ボランチとのコンビネーションでその才を発揮する。守備の安定に欠かせない存在となるだろう」
MF鍬先祐弥(東福岡高3年)
「ピッチ全体を見渡せる目と、正確な長短のキックで攻撃の起点となる。今年は選手権で掴んだ自信をベースに、より絶対的な存在として中央に君臨している。その落ち着き払ったプレーと、本人が求めている攻撃参加の強化を夏の舞台で披露して欲しい」
MF高橋大悟(神村学園高2年)
「昨年からチームの攻撃の柱として君臨し、抜群のボールコントロールとスペースへの飛び込み、正確なキックでチャンスメーカーとポイントゲッターを両方こなす万能型アタッカー。この1年でどこまで伸びるか注目したい」
MF浅野嵩人(瀬戸内高3年)
「鍬先とダブルボランチコンビを組んで欲しい選手。戦術理解度が高く、非常にバランス感覚に秀で、個でも打開出来る。鍬先の攻撃力を引き出すことが出来る存在で、この2人のコンビネーションは一度見てみたい」
MF藤井敦仁(広島皆実高3年)
「強気な姿勢で攻撃を牽引する。ダイナミックなドリブルと運動量を駆使し、攻守に関わり続けて欲しい選手。両足の強烈なキックはアタッキングエリア、ミドルエリアでも効力を発揮し、サイドからパワーとアイデアを持って攻撃を活性化させてほしい」
FW安藤瑞季(長崎総合科学大附高2年)
「とにかく貪欲。1にゴール、2にゴール。屈強なフィジカルと獰猛さを兼ね揃えるストライカーは、技術のある兄を『ゴール前での怖さ』で越えるべく、その牙を毎日研いでいる。前線からの鬼気迫るチェイシングも魅力で、まさに攻守における急先鋒として、最前列に置きたい」
FW郡紘平(徳島市立高3年)
「しなやかかつダイナミックなアタッカー。ボールを運ぶことが出来るし、強烈な一撃でゴールを奪うことも出来る。徳島市立でも3トップが自由に動くスタイルをとっており、安藤の前への推進力を活かしながら、気の利いたポジショニングと鋭いドリブルで、攻撃に良いアクセントを加えるだろう」
FW衣川絢誠(立正大淞南高2年)
「彼は『期待枠』。前線の動きの変化に富み、スペースを見つけてボールを運んで行くプレーは独特のリズムを持ち、フィジカル面などが備わってくれば、より面白い存在になりそうだ。郡と安藤とどんなコンビネーションを見せてくれるのか楽しみだ」
※以下、全国総体の選手登録枠と同じく、11傑候補6人を加えてもらいました。
MF安部裕葵(瀬戸内高3年)
MF杉山直宏(大津高3年)
FW梅木翼(立正大淞南高3年)
FW山本駿亮(高川学園高3年)
FW高木慎也(香川西高2年)
FW過能大貴(筑陽学園高3年)
[写真]安藤氏が注目選手に挙げる東福岡MF鍬先
執筆者紹介:安藤隆人
1978年2月9日生まれ。元銀行員の経歴を持ち、ユース年代は自身の大学時代から取材を続けている、この年代のエキスパート。日本列島、世界各国を放浪するサッカージャーナリスト。育成年代を精力的に取材する“ユース教授”。主な著書は『走り続ける才能たち 彼らと僕のサッカー人生』(実業之日本社)、『高校サッカー聖地物語』(講談社)、『 星稜高校サッカー部優勝への軌跡―北陸のサッカーを全国へと導いた河崎護の30年』(サッカーマガジン)など。
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