[総体]ユース取材ライター陣が推薦する総体予選注目の11傑(中日本編)
特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『全国高校総体予選注目の11傑』」
ゲキサカでは熱戦展開中の平成28年度全国総体「2016 情熱疾走 中国総体」都道府県予選の注目選手を大特集。「総体予選注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣に総体予選注目の11選手を紹介してもらいます。第2回は関西を中心にジュニアから大学生、Jリーグまで精力的に取材する森田将義氏による11名です。
森田将義氏:「中日本の15地区から、各府県1人ずつ注目選手を選出しました(愛知と大阪は実際の出場枠に合わせて2人選出)。選ぶ際のポイントにしたのは試合を観た際に、魅力を感じたかどうか。高さ、パス、ドリブル、スピードなどそれぞれの魅力はバラバラですが、どの選手もキラッと光るモノを持っています。インターハイ予選を通じ、その魅力に磨きをかけることができるか。そして、全国の舞台に立てるか。彼らのプレーと共にチームとしての魅力にも注目してもらえればと思います」
以下、森田氏が注目する11名
GK高橋謙太郎(星稜高3年)
「名将・河﨑護監督に『ピッチに監督がいる』と言わしめる程のコーチングが魅力の守護神。ピッチに立つ下級生が多い今年は見晴らしの良い最後尾に立つ利点を活かして、積極的にアドバイスを送るなど声での存在感がより増している」
DF澤田亘輝(三田学園高3年)
「182cmの高さを持つCBながらも、これまでは『落下点を読むのが下手くそだった』と持ち味を活かせずにいたが、主力に定着した今年に入り、自信を掴むと能力が開花。兵庫県選抜の一員としてプレーした3月のガバナーカップではドイツ勢とも互角以上のプレーを披露した」
DF鈴木貫生(一条高3年)
「183cmの高身長が魅力のCB。昨年夏まではボランチを務めたように足元の技術が高く、正確なフィードで攻撃のスイッチを入れることもできる。実兄は2014年度に星稜を日本一に導いたDF鈴木大誠(現筑波大)。『負けたくない』と口にするように兄に続いて、全国で活躍できるか注目だ」
DF長井一真(興國高3年)
「DF北谷史孝(現山口)を筆頭に近年、コンスタントにタレントを輩出する興國高の最新注目作。CBながらも最大の特徴は攻撃性能の高さで、左右両足からの展開力でポゼッションの起点となりつつ、機を見ては最終ラインからドリブルを仕掛けることもできる」
MF河合航希(京都橘高2年)
「昨年、1年生ながら定位置を掴んだSBだが、春休みにボランチでテストされると、米澤一成監督の予想を超えるパフォーマンスを見せ、そのまま定着。3列目から見せる前線への積極的な飛び出しはすでに橘に欠かせないモノになっている」
MF本山遊大(中京大中京高2年)
「中学時代は無名ながらも、岡山哲也監督から『攻撃でも守備でも足が止まらない。今どき、珍しいサッカー小僧』と高評価を受け、すぐさま主力入り。昨年末の選手権では1得点2アシストを記録した。得点意識が高まった今季はエースとして期待される」
MF寺尾憲祐(四日市中央工高3年)
「中盤の底からゲームを作るプレーメーカー。FW浅野拓磨、MF森島司(ともに現広島)を育てた樋口士郎監督が『東海地区ではトップクラス』と評する程のセンスを持つ。これまでは精神面での波が課題だったが、副将を任された今季は改善が進む」
MF陶山勇磨(帝京長岡高2年)
「MF小塚和季(現新潟)らが背負ったエースナンバー「14」を授かるように能力は、『下級生に面白い選手が多い』(谷口哲朗コーチ)今年の帝京長岡の中でもピカイチ。高い技術力を活かしたドリブルとパスを駆使し、2列目からフィニッシュに絡む」
MF藤田昂陽(綾羽高2年)
「50m走6秒3の快足を活かした突破力が光るサイドアタッカー。足元の技術も高く、進路を封じられても足技でこじ開けることができ、『調子に乗っていると思われるかもしれないけど、あまり1対1で負けたことがない』と豪語する」
MF久保佳哉(富山一高3年)
「昨年、選手権ベスト8を経験した主力の大半が卒業し、1からのチーム作りを進める富山一の絶対的な存在。縦への突破から繰り出す正確なクロスが持ち味で、『プロや大学から声がかかるように頑張りたい』とインターハイでのアピールを狙う」
FW町野修斗(履正社高2年)
「平野直樹監督が今年の最注目選手として挙げる2年生FW。183cmの大型で足元の技術と機動力に優れ、前線の起点になれる。『御山の大将だった』と指揮官が振り返るように春先は動きが優れなかったが徐々に改善。今予選でのブレークが期待されている」
※以下、全国総体の選手登録枠と同じく、11傑候補6人を加えてもらいました。
GK山ノ井拓己(静岡学園高3年)
DF美馬貴将(刈谷高3年)
DF九鬼拓己(近大和歌山高3年)
MF下谷風太(岐阜工高3年)
FW林健次(丸岡高3年)
FW前谷朋宏(創造学園高3年)
執筆者紹介:森田将義(もりた・まさよし)
1985年、京都府生まれ。路頭に迷っていたころに放送作家事務所の社長に拾われ、10代の頃から在阪テレビ局で構成作家、リサーチとして活動を始める。その後、2年間のサラリーマン生活を経て、2012年から本格的にサッカーライターへと転向。主にジュニアから大学までの育成年代を取材する。ゲキサカの他、エル・ゴラッソ、サッカーダイジェストなどに寄稿している。
▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2016
ゲキサカでは熱戦展開中の平成28年度全国総体「2016 情熱疾走 中国総体」都道府県予選の注目選手を大特集。「総体予選注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣に総体予選注目の11選手を紹介してもらいます。第2回は関西を中心にジュニアから大学生、Jリーグまで精力的に取材する森田将義氏による11名です。
森田将義氏:「中日本の15地区から、各府県1人ずつ注目選手を選出しました(愛知と大阪は実際の出場枠に合わせて2人選出)。選ぶ際のポイントにしたのは試合を観た際に、魅力を感じたかどうか。高さ、パス、ドリブル、スピードなどそれぞれの魅力はバラバラですが、どの選手もキラッと光るモノを持っています。インターハイ予選を通じ、その魅力に磨きをかけることができるか。そして、全国の舞台に立てるか。彼らのプレーと共にチームとしての魅力にも注目してもらえればと思います」
以下、森田氏が注目する11名
GK高橋謙太郎(星稜高3年)
「名将・河﨑護監督に『ピッチに監督がいる』と言わしめる程のコーチングが魅力の守護神。ピッチに立つ下級生が多い今年は見晴らしの良い最後尾に立つ利点を活かして、積極的にアドバイスを送るなど声での存在感がより増している」
DF澤田亘輝(三田学園高3年)
「182cmの高さを持つCBながらも、これまでは『落下点を読むのが下手くそだった』と持ち味を活かせずにいたが、主力に定着した今年に入り、自信を掴むと能力が開花。兵庫県選抜の一員としてプレーした3月のガバナーカップではドイツ勢とも互角以上のプレーを披露した」
DF鈴木貫生(一条高3年)
「183cmの高身長が魅力のCB。昨年夏まではボランチを務めたように足元の技術が高く、正確なフィードで攻撃のスイッチを入れることもできる。実兄は2014年度に星稜を日本一に導いたDF鈴木大誠(現筑波大)。『負けたくない』と口にするように兄に続いて、全国で活躍できるか注目だ」
DF長井一真(興國高3年)
「DF北谷史孝(現山口)を筆頭に近年、コンスタントにタレントを輩出する興國高の最新注目作。CBながらも最大の特徴は攻撃性能の高さで、左右両足からの展開力でポゼッションの起点となりつつ、機を見ては最終ラインからドリブルを仕掛けることもできる」
MF河合航希(京都橘高2年)
「昨年、1年生ながら定位置を掴んだSBだが、春休みにボランチでテストされると、米澤一成監督の予想を超えるパフォーマンスを見せ、そのまま定着。3列目から見せる前線への積極的な飛び出しはすでに橘に欠かせないモノになっている」
MF本山遊大(中京大中京高2年)
「中学時代は無名ながらも、岡山哲也監督から『攻撃でも守備でも足が止まらない。今どき、珍しいサッカー小僧』と高評価を受け、すぐさま主力入り。昨年末の選手権では1得点2アシストを記録した。得点意識が高まった今季はエースとして期待される」
MF寺尾憲祐(四日市中央工高3年)
「中盤の底からゲームを作るプレーメーカー。FW浅野拓磨、MF森島司(ともに現広島)を育てた樋口士郎監督が『東海地区ではトップクラス』と評する程のセンスを持つ。これまでは精神面での波が課題だったが、副将を任された今季は改善が進む」
MF陶山勇磨(帝京長岡高2年)
「MF小塚和季(現新潟)らが背負ったエースナンバー「14」を授かるように能力は、『下級生に面白い選手が多い』(谷口哲朗コーチ)今年の帝京長岡の中でもピカイチ。高い技術力を活かしたドリブルとパスを駆使し、2列目からフィニッシュに絡む」
MF藤田昂陽(綾羽高2年)
「50m走6秒3の快足を活かした突破力が光るサイドアタッカー。足元の技術も高く、進路を封じられても足技でこじ開けることができ、『調子に乗っていると思われるかもしれないけど、あまり1対1で負けたことがない』と豪語する」
MF久保佳哉(富山一高3年)
「昨年、選手権ベスト8を経験した主力の大半が卒業し、1からのチーム作りを進める富山一の絶対的な存在。縦への突破から繰り出す正確なクロスが持ち味で、『プロや大学から声がかかるように頑張りたい』とインターハイでのアピールを狙う」
FW町野修斗(履正社高2年)
「平野直樹監督が今年の最注目選手として挙げる2年生FW。183cmの大型で足元の技術と機動力に優れ、前線の起点になれる。『御山の大将だった』と指揮官が振り返るように春先は動きが優れなかったが徐々に改善。今予選でのブレークが期待されている」
※以下、全国総体の選手登録枠と同じく、11傑候補6人を加えてもらいました。
GK山ノ井拓己(静岡学園高3年)
DF美馬貴将(刈谷高3年)
DF九鬼拓己(近大和歌山高3年)
MF下谷風太(岐阜工高3年)
FW林健次(丸岡高3年)
FW前谷朋宏(創造学園高3年)
執筆者紹介:森田将義(もりた・まさよし)
1985年、京都府生まれ。路頭に迷っていたころに放送作家事務所の社長に拾われ、10代の頃から在阪テレビ局で構成作家、リサーチとして活動を始める。その後、2年間のサラリーマン生活を経て、2012年から本格的にサッカーライターへと転向。主にジュニアから大学までの育成年代を取材する。ゲキサカの他、エル・ゴラッソ、サッカーダイジェストなどに寄稿している。
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