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[MOM1780]愛工大名電MF小林誉大(3年)_ゲーム支配した“名電のコントロールタワー”、鮮烈V弾も

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.28 総体愛知県予選決勝リーグ第1節 名経大高蔵高 0-1 愛工大名電高 グリーングラウンド刈谷]

 怪我で約2か月間離脱していただけにまだまだ本調子ではないという。それでもピッチ上ではそれを感じさせないパフォーマンスを見せるなど存在感を示してチームの勝利の立て役者となった。「前の試合の映像を見て(名経大高蔵が)あまりプレスに来ていない感じだった」という愛工大名電高MF小林誉大(3年)は、序盤からボランチの位置で積極的にボールに絡むと、相手の陣形を見ながらボールを左右に振り分け、隙あれば縦パスを狙っていく。

 すると、6分に会場をどよめかせるような先制ゴール。左サイドへ抜けだしたMF磯部真(3年)の折り返しをミドルレンジから右足ダイレクトで叩くと、ボールはゴールネットへと突き刺さった。その後もボールサイドに現れては前を向いて攻撃をコントロール。ボールを失わずに運ぶと、MF服部隼大(3年)や磯部の抜け出しのタイミングを見逃さずにスルーパスを狙っていく。周囲とのコンビネーションも長けていた背番号8はまるで、試合を支配するような前半だった。

 後半は前線の運動量も落ちて押し込まれる展開に。小林本人にとっても、この日は縦パスを通す回数を増やすことができず、不満の内容だったかもしれない。それでも失ったボールを自ら奪い返して見せるなど、身体を張った守備やポジショニングの良さでも勝利に貢献した。

 目標とする選手は日本代表MF柏木陽介。「裏に出すボールが得意だったり判断が速かったり、そしてシュートもある」。今回の総体予選を突破することで将来の道も広がるだけに、残り2試合を全力で戦うだけ。「(チームでは)全国ベスト4取ろうという意識している。ここまで来たからには全国出たい」。残り2試合。この日のようなビッグプレーも見せてチームを全国へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
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