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[CL]レアルが最多11度目のV!! PK戦の末にアトレティコとの壮絶な死闘制す

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[5.28 欧州CL決勝 R・マドリー 1-1(PK5-3) A・マドリー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は28日、決勝戦を行い、史上最多11度目の優勝を狙うレアル・マドリー(スペイン)と初のCL制覇を目指すアトレティコ・マドリー(スペイン)が対戦。前半15分にDFセルヒオ・ラモスの得点でレアルが先制するも、後半34分にMFヤニック・フェレイラ・カラスコがネットを揺らしてアトレティコが同点に追い付く。1-1のまま迎えた延長戦でもスコアは動かず、PK戦を5-3で制したレアルが2年ぶり11度目の優勝を果たした。

 2年ぶりにCL決勝で実現したマドリード・ダービーは、13-14シーズンの対戦で4-1で勝利しているレアルが最初の決定機を迎える。前半6分、FKの好機を得るとMFガレス・ベイルが蹴り出したボールをゴール前のFWカリム・ベンゼマが左足で合わせるも、好反応を見せたGKヤン・オブラクに左足で阻まれてしまう。しかし同15分、MFトニ・クロースが蹴り出したFKをニアサイドに走り込んだベイルがすらすと、ゴール前で反応したS・ラモスが左足で押し込んでレアルが先制に成功した。

 その後は先制を許したアトレティコがボールを保持する時間が長くなるものの、前線のFWフェルナンド・トーレスとFWアントワーヌ・グリーズマンまでボールを届けられずに、なかなか決定機を創出できない。前半34分、同40分、同43分にはグリエーズマンがミドルレンジから積極的に狙うも、GKケイラー・ナバスの守備範囲に飛ぶなどネットを揺らすには至らなかった。

 1-0とレアルがリードしたまま後半を迎えると、アトレティコはMFアウグスト・フェルナンデスに代えてカラスコを投入して状況を打開しようと試みる。すると後半開始早々の1分、グリエーズマンのパスをPA内で受けようとしたF・トーレスがDFペペのファウルを誘ってPKを獲得。しかし、キッカーを務めたグリエーズマンのシュートはクロスバーを叩き、同点のチャンスを逃してしまった。

 後半7分にレアルをアクシデントが襲い、DFダニエル・カルバハルが負傷してDFダニーロとの交代を余儀なくされた。攻勢を掛けるアトレティコは同9分にCKの流れから好機を迎えるもDFステファン・サビッチのシュートはわずかにゴール左に外れ、同14分には左サイドからカラスコが送ったクロスをMFサウール・ニゲスがダイレクトで合わせるがゴールマウスを捉え切れない。

 アトレティコに押し込まれる時間帯が長かったレアルは後半25分、MFルカ・モドリッチのパスから抜け出したベンゼマがシュートまで持ち込むが、オブラクにストップされて追加点とはいかず。さらに同34分には左サイドの展開からFWクリスティアーノ・ロナウド、ベイルが立て続けに決定機を迎えるもオブラク、そしてカバーに入ったサビッチに阻まれてしまった。

 すると直後の後半34分、MFガビのパスから右サイドを駆け上がったDFフアンフランがダイレクトで折り返すと、ファーサイドのカラスコが押し込んでアトレティコが同点に追い付いた。その後、スコアは動かずに1-1のまま、試合は延長戦に突入した。

 延長戦に入ると両チームともに勝ち越しゴールを狙いに行くが、相手の粘り強い対応に遭ってなかなか決定機を創出できず。さらに互いに足をつる選手が目立ち始め、延長戦ではゴールが生まれないまま120分間終了のホイッスルが吹かれて勝負の行方はPK戦に委ねられることになった。

 迎えたPK戦では先行のレアルが4人目まできっちり決めたのに対し、アトレティコは4人目のフアンフランのシュートがポストを叩いて失敗。すると、レアル5人目のC・ロナウドが確実にネットを揺らし、PK戦を5-3で制したレアルが2年ぶり11度目の優勝を果たした。


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