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大儀見退場で流れ一変…なでしこ高倉新監督「勝てたかな」

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[6.2 国際親善試合 アメリカ女子3-3日本女子]

「勝てたかなと思います」。日本女子代表(なでしこジャパン)の指揮官として迎えた初陣。世界王者アメリカ相手に3-3で引き分けた高倉麻子監督は、悔しさを隠そうとはしなかった。

 指揮官の話す通り、‟勝てた試合”だった。前半14分にFW岩渕真奈のゴールで幸先よく先制すると、同22分にはエースFW大儀見優季が追加点。同27分にカウンターから1点を返されたが、若きなでしこジャパンはアメリカ相手に互角以上の戦いぶりを見せていた。

 しかし後半11分のワンプレーが流れを変えてしまう。大儀見のスライディングが相手の背後から入ってしまうと、主審は迷わずイエローカードを提示。2枚目で退場処分となり、なでしこは残り時間10人での戦いを強いられた。

 そこから防戦一方となったなでしこは、後半19分に同点弾を許すと、同44分にはついに試合をひっくり返されてしまう。「いい形で点が入って、優位に試合を進められたが、ミスがらみの失点が多かった」。高倉監督も我慢しきれなかった展開を悔やんだ。

 しかし最後の最後で新生なでしこの象徴となりうる選手が結果を残す。後半アディショナルタイム3分、途中出場のFW横山久美がMF阪口夢穂からパスを受けると、右足でゴールに蹴り込む。なでしこリーグ1部で得点王を独走する抜群の決定力で、何とかドローに持ち込んだ。

 高倉監督は「守備の時間が長かったので、疲労をあったと思うが、切り替えられて、決定的な仕事を横山がしてくれた」とヒロイン候補を評価。中2日で迎える再戦については、「まだまだ修正するところはたくさんある。2戦目はぜひ勝ちに行きたい」と力を込めた。

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