beacon

[MOM1788]滝川二FW山田裕也(3年)_5戦5発!結果残し続けてFW定着果たしたストライカー

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.3 総体兵庫県予選準決勝 滝川二高 1-0 市立尼崎高 アスパ五色メイングラウンド]

 結果を残すことで存在価値を高めているストライカーだ。滝川二高は0-0の前半33分、右CKの折り返しを繋ぐと、最後はFW山田裕也(3年)が「決めないといけないし、それをやるだけと思っていた。気持ちで入れました」と左足シュートをゴール右隅へねじ込んで先制ゴール。2戦連発、今大会5得点目のゴールは決勝点となった。

「ゴールに貪欲なところとか、体を張るところ」が特長というストライカー。この日は前線で潰れ役になったほか、スペースへの抜け出し、また前線から降りてボールを受けてスルーパスを狙った。昨年は豊富な運動量を期待されてボランチとして起用されていた山田。だが、本職であるFWのポジションを勝ち取って今、チームを勢いづける存在となっている。

 松岡徹監督は「紅白戦でずっと得点を取っていた。(だがなかなか出場機会がなく)『調子いい選手出すと言っていたのにどうして出られないんですか』と聞いてきていました」と明かす。我慢することもあったが、それでもトレーニングでアピールすることを続けた山田は今大会初戦でFWとして出場機会を得ると2得点。これで波に乗ったFWは5試合中4試合で得点と、結果を残し続けている。それでもこの日は2点目を奪えなかったことを反省。「満足せずに2点、3点取れるFWになる」と誓っていた。

 FWとして悩んだ時期もある。だが、2年前のエースだったFW松山大成(現関西大)らにアドバイスを受けて前を向いて進むことができた。「FWとしていい結果出ない時にどうしたらいいのか、と。そうしたら、『声出したら自分のモチベーションも上がる。上手く行っていない時はマイナスのことしか考えられないので自分の持ち味を思い出してどうしたらいいのか考えること』を言われました」。先輩の助言も爆発に繋げている。

 憧れは先輩でもある日本代表FW岡崎慎司。「昨日、コーチにレスターの優勝ビデオ見させてもらったり。貪欲さとか見習っていきたい」。結果を残して信頼を勝ち取った山田が「(全国総体開催県の)『広島行く』っていう目標があって、みんな常に声出してやっている」という目標を果たすために、5日の決勝では貪欲に2点、3点を狙っていく。

[写真]前半33分、滝川二FW山田(31番)が先制ゴール

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2016

TOP