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2失点にも相手にも不満の麻也「期待していたけど拍子抜け」

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[6.3 キリン杯準決勝 日本7-2ブルガリア 豊田ス]

 自身初の1試合2ゴールにも表情は冴えなかった。古巣・名古屋の本拠地でもある豊田スタジアムでの代表戦。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は前半38分と後半8分にゴールを決め、7-2の大勝に貢献した。

 この日の2得点で国際Aマッチ通算9ゴールとなった吉田だが、1試合複数得点は初めて。試合後のインタビューでは「2得点を取ったことがなかったので素直にうれしい」と話したが、6-0と大量リードしてからの2失点はもちろん、対戦相手の“レベル”にも不満が残った。

「もうちょっとブルガリアはやるかなと期待していた。僕らにとって欧州のチームと対戦できるのは貴重なこと。もうちょっとフィットして来てくれることを期待していたけど、ちょっと拍子抜けというか、残念だった」

 ハリルジャパンにとって初の欧州勢との試合。日本代表としても、14年ブラジルW杯のギリシャ戦以来となる対欧州の国際Aマッチだった。どうしてもアジア相手の試合が多くなる日本にとって、欧州勢と“本気”の勝負ができる機会が限られているのは、W杯を見据えたとき大きなハンデとなっている。

 だからこそ、2失点にも納得するわけにはいかない。7日の決勝では再び欧州勢のボスニア・ヘルツェゴビナと対戦する。この日の準決勝では198cmの長身FWミラン・ジュリッチ(チェゼーナ)が2ゴールを決め、PK戦の末、デンマークを下した。「まずは無失点で」。決勝がさらにハイレベルな試合となることに期待する麻也は、そのうえで完封勝利を目指すつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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