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吹田で狙うは“W第1号”、宇佐美「代表で一発目は自分らしい」

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 7日にキリン杯決勝ボスニア・ヘルツェゴビナ戦が開催される市立吹田サッカースタジアムは、ガンバ大阪に所属するFW宇佐美貴史にとっては“ホーム”となる。吹田での初の代表戦開催ということもあり、ストライカーは吹田での第1号ゴール奪取に静かに闘志を燃やした。

 3日に行われたキリン杯準決勝ブルガリア戦では、後半12分にDF酒井宏樹のクロスから狙いすましたシュートでネットを揺らし、A代表3点目を記録。G大阪ではリーグ戦で約1か月の間、ゴールがなかったこともあり、「入るときはああいうもんというか、逆にリラックスしてコースを狙えた」と試合後には安堵の表情を見せていた。

 宇佐美はゴールを奪うには、改めて「落ち着くことが大事だと痛感した」という。「ゴール前のチャンスのとき、より重要なのは落ち着くこと。一息つくことが大事だと改めて感じた」。そして当然、久し振りのゴールは「良い自信になる」と胸を張る。

 対戦相手となるボスニアの印象は、「上背がある」。3日の準決勝でデンマークと対戦したボスニアの先発11人の平均身長は187.3cmであり、ブルガリア戦で先発した日本選手の平均身長178.5cmを、約10cmも上回っている。宇佐美は「質の高いボールをピンポイントで合わせれば、上でも行ける」と語りつつも、地上戦を仕掛けるのが効果的だと話した。

「ただ、より下でやる方が効果的だと思う。相手はスピードもあまりないと思うので、連動した中でスピード感を高めながらやれれば、崩せる状況は多く出てくると思う」

“ホーム”で行われる初の代表戦となるが、「平常心を保ちながらやろうと思っている」と意気込み過ぎることはない。自身も吹田でゴールがないこともあり、「まだ決めていないので、決めたい。代表で一発目を決めるというのも自分らしいと思う」と吹田での代表第1号、そして自身の第1号を狙う。

(取材・文 折戸岳彦)

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