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前半で交代の柏木、ボスニアの10番も「ナイスプレー」と認めた存在感

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[6.7 キリン杯決勝 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ 吹田S]

 ブルガリア戦に続いてボランチで先発したMF柏木陽介(浦和)は、1-1で折り返したハーフタイムにMF遠藤航と交代した。

「自分としては良かったと思っている。交代は戦術的な問題で、悪くて交代というのではないと思っている」。試合後にハリルホジッチ監督とは話していないようで、「評価がどうなのか分からない面があるけど……」と言いながらも、欧州勢との2試合で手応えをつかんだという表情だ。

「良かったと思う」と振り返ったとおり、前半は柏木の配球が攻撃のリズムを生んだ。柏木が扇の要となるような散らしを見せたことでMF清武弘嗣が生き、FW宇佐美貴史が生きた。逆に柏木が退いた後半は繊細なコンビネーションプレーが見られなかった。

 試合後はボスニア・ヘルツェゴビナの背番号10、MFハリス・メドゥニャニンから「ナイスプレーだった」と声をかけられ、ユニフォームを交換したという。

「どこでプレーしているのか聞かれたので、『日本だ』と答えた。『疲れたから交代したのか?』とも聞かれたので、『そうじゃない』と言った。10番はうまかったし、そういう相手から褒められたのはうれしい。相手に認めてもらって、チーム内でも安定感を見せていければ」

 一方で欧州勢とコンタクトプレーになった場合のフィジカル面はまだまだ課題だと思っている。

「もう少しプレッシャーの来る相手だとどうなるか分からない。ボールを持ったときの自分の特徴は出せたけど、ヤットさん(遠藤保仁)のような落ち着きが出てくればいいと思う」

 柏木は着実に代表での地歩を固めている。

(取材・文 矢内由美子)

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