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遠藤の覚悟、クラブでCBも「代表で『ボランチの選手』と言われるなら…」

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[6.7 キリン杯決勝 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ 吹田S]

 戦う姿勢を示した。後半開始からボランチの位置に投入されたMF遠藤航(浦和)は、自陣に進入してくる相手選手に激しく体を寄せてはボールを奪い取り、危機の芽を摘み取り続けた。

 前半はベンチで試合を見守っていた遠藤は、「球際がすごい強いと思っていた」とボスニア・ヘルツェゴビナのフィジカルの強さを感じていたものの、後半からピッチに立つと「行くしかないと思った」。178センチの遠藤に対して、ボスニアの平均身長は185センチを超える。しかし、決してひるむことなく球際の勝負に挑み続けて相手選手をなぎ倒すシーンも見せた。

 この姿には「後半は遠藤を出してデュエルでパワーをもたらそうとした」とピッチに送り出したバヒド・ハリルホジッチ監督も、「遠藤の入り方には満足している」と賛辞を贈り、遠藤自身も「自分の良さを少しは出せたと思う」と手応えを口にした。

 所属する浦和では最終ラインでプレーしているが、U-23日本代表、そしてA代表ではボランチとしての起用が続く。ボランチでのプレー機会は代表の活動期間に限られるため、「いろいろ考えたりすることもある」ようだが、「代表では『ボランチの選手』と言われるなら、それでやるしかない」とボランチとして生き残る覚悟を決めている。

「ボランチでプレーする期間が空いたとしても、しっかり準備してきているつもりだし、今日のようなプレーを続けてできるように今後も準備したい」とクラブではCB、代表ではボランチとしてプレーを続けながら、さらなる高みを目指していく。

(取材・文 折戸岳彦)

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