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[MOM1798]長崎総合科学大附MF薬真寺孝弥(3年)_総体予選8得点!点取り屋としての才能も示す“コンダクター”

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.9 総体長崎県予選準決勝 長崎総合科学大附高 7-0 長崎南山高 長崎県立百花台公園サッカー場]

 新ポジションにチャンレンジしているMFが、この日2得点を加えて今大会出場3試合で計8得点。年下のライバルにゴール数で差をつけている。長崎総合科学大附高の10番、MF薬真寺孝弥主将(3年)は今春までリベロ。その判断力と展開力によって試合を支配する注目DFだった。

 だが、ボランチ起用を経てこの日はトップ下で先発。開始4分、幼稚園から一緒というエースストライカーのU-17日本代表FW安藤瑞季(2年)の右クロスを「瑞季なら絶対にここに来るだろうと分かっている」と的確なポジショニングとテクニックから左足で先制ゴールを叩き込んだ。そして後半にも左FKからゴール。加えてトップ下の位置で攻撃にタメをつくり、スペースへ正確なパスを配球した。「前線の3枚が結構インパクトある」というFW安藤と両ワイドのMF右田翔(3年)、MF宇高魁人(3年)を存分に活用。その攻撃力を活かして自身のゴール量産にも繋げている。

 トップ下のポジションで高い得点力を発揮しているMFは「どこのポジションやれと言われてもそれに合わせてやります。トップ下なら点も取りに行きますし。自分が入ることによっていっぱい点取れるようになったら嬉しいですし、(個人的には)今8点なんで二桁取れるように頑張ります。安藤に負けないように。(今大会は)安藤と勝負しているので。(彼は)2点くらいしか取っていないので快勝ですね。安藤は幼稚園からずっと一緒で。ライバルだし、一個下なんで負けられないですね」と笑った。年代別日本代表に選出され、凄みを増しているライバルに負けないプレーをしてチームを勝利へ導く。

 最終ラインの“コンダクター”からゴールへ近い位置へとポジションを移して怖さを増した才能。「あした優勝して全国大会に出る。将来の夢はプロになることなので、全国で(スカウトたちの)目に止まるのも大事なんですけど、まずはチームが優勝できるようにチームの為に尽くしたいと思います」。確かにゴールへの貪欲さを増したが、何よりリーダーとしてチームのために勝つことが優先。そのためにやるべきことを全て実行する。
 
(取材・文 吉田太郎)
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