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[コパ・アメリカ]疑惑のゴール?混戦のB組はペルー&エクアドル抜けでブラジル敗退

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[6.12 コパ・アメリカB組第3節 ブラジル0-1ペルー]

 コパ・アメリカのB組第3節が12日に行われた。先立って行われた試合では勝ち点2のエクアドル代表がハイチ代表に4-0で勝利し、7大会ぶりのグループリーグ突破を決めた。その後は負ければ敗退が決まる状況下、ブラジル代表とペルー代表が激突。“疑惑のゴール”で逃げ切ったペルーが1-0で勝利し、決勝トーナメントへ進出した。

 2点差以上の勝利で決勝トーナメント進出が決まる一戦。エクアドルはハイチを4-0で撃破した。先制点を決めたFWエネル・バレンシア(ウエスト・ハム)が全得点に絡む活躍。1997年ボリビア大会以来、実に7大会ぶりのグループリーグ突破となった。

 その後の試合ではブラジル代表とペルー代表が激突。ブラジル代表ではMFルーカス・リマ(サントス)が初先発で4-2-3-1システムのトップ下へ入った。前半のペルーはシュート0本。ブラジルが主導権を握ったがゴールネットは揺らせない。

 前半12分には左サイドで相手ボールをカットしたDFフィリペ・ルイス(A・マドリー)が自ら持ち込み、左足シュートを放つもGKに弾かれる。1分後には左CKからファーサイドの敵が弾いたボール。PA右のMFレナト・アウグスト(北京国安)がボレー気味に狙うがクロスバー上へ外れる。

 前半26分には右サイドから仕掛けたMFエリアス(コリンチャンス)が中央へ折り返し。一度はDFに当たるも、自ら拾って再びクロス。中で待ち構えていたFWガブリエウ(サントス)のシュートは枠を外れた。

 前半36分には中央から持ち込んだリマが右サイドへ展開。DFダニエウ・アウベス(バルセロナ)のクロスをファーサイドで受けたMFコウチーニョ(リバプール)がマイナスに戻し、受けたF・ルイスが折り返す。MFウィリアン(チェルシー)のシュートはクロスバー上へ打ち上げてしまった。押し込みながらも前半を0-0で折り返す。

 後半に入ってからもF・ルイスやコウチーニョが幾度となくチャンスを迎えたが得点は遠い。あと一歩が奪えずに時間は過ぎていく。すると押し込まれていたペルーが“疑惑のゴール”で先制する。

 後半30分、右サイドから仕掛けたMFアンディ・ポロ(ウニベルシタリオ)の右クロス。後方から飛び込んだ途中出場のFWラウール・ルイディアス(ウニベルシタリオ)が身体で押し込み、ネットを揺らした。

 一時はゴールが取り消され、試合は止まる。ルイディアスが腕で押し込んだかに思われたが、協議の末に再び得点が認められた。ブラジルの選手が不満の表情を浮かべるなか、1-0で試合は再開された。

 その後もコウチーニョやFWフッキ(ゼニト)が押し込んだブラジルだったが、ゴールはならず。後半アディショナルタイム3分にはフッキの右クロスをゴール前でフリーのエリアスが左腿で押し込むがGK正面。そのまま試合は終了し、1-0で勝利したペルーがB組首位で決勝トーナメント進出。セレソンは1勝1分1敗で1987年大会以来のグループリーグ敗退となってしまった。

●コパ・アメリカ2016特設ページ

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