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藤春&塩谷内定のOA、残り1枠は…霜田ND「使いたいと思っている」

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 日本サッカー協会(JFA)は14日、リオデジャネイロ五輪に出場するU-23日本代表のオーバーエイジがガンバ大阪DF藤春廣輝サンフレッチェ広島DF塩谷司に内定したと発表。同日JFAハウス内で霜田正浩ナショナルチームダイレクターが、メディアの取材に応じた。

 U-23日本代表のどこのポジションにどんな選手を入れれば、確実に戦力がアップするかと議論を重ねた上で、藤春と塩谷の名前が出てきたことを説明すると、「クラブの了解の上、選手本人と面談して本人の強い気持ち、意思を確認できたし、クラブも派遣に了承してくれた。長く引っ張って、本人が隠さないといけないことがなく、Jリーグに集中してもらえるように、クラブとの合意を経て発表することになった」と発表までの経緯を説明。

 そして、「23歳以下で世界大会を戦うという意味で、ヨーロッパ、国際試合で戦う経験、特にU-20、U-17の世界大会を経験している選手が少ない。一発勝負の短期の世界大会に関しては経験がモノをいうだろうということで、『Jリーグでも経験を積んでいる』『日本代表選手として海外の大会に参加したことがある』『アウェーでのプレー経験もある』選手で、なおかつリオだけでなく、ロシアにつながる戦力ということで2人には大きな期待を懸けています」と選出理由を挙げている。

 藤春については「日本で左SBのスペシャリストは豊富ではなく、彼のスピードや突破力は十分に世界に通用すると思っている」と評価し、塩谷については「CB、SB、ボランチもできるように、いろいろなポジションでユーティリティー性を発揮してくれるのではと思っている」と話した。

 残り1枠のオーバーエイジに関しては「進捗状況を今一つずつこうなっていますというのは、交渉事なので差し控えたい。決定次第発表します」と説明しつつ、「使いたいと思っています」と3枠すべてを使う意向を示した。

 なお、リオ五輪最終メンバー18名+バックアップメンバー4名は7月1日に発表される予定となっている。

(取材・文 折戸岳彦)

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