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広島FW浅野、約3か月ぶりの一発!! 「あの経験があるからこそ…」と成長誓う

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[6.15 J1第1ステージ第10節 FC東京 1-1 広島 味スタ]

 与えられた時間は後半の45分間。放ったシュートは1本に終わったが、サンフレッチェ広島FW浅野拓磨は、その1本をきっちりとゴールに結び付けた。

 スコアレスに終わった前半をベンチから見ていた浅野は、「シュートで終わる回数が非常に少なかった思っていたので、まずはシュートという意識を高く持って試合に入った」。シャドーの位置に入ると自慢のスピードを武器に縦への推進力を生み出し、チームに勢いをもたらした。

 そして迎えた後半21分には、後方からのパスに反応してPA内に進入したFWピーター・ウタカがボールをキープすると、自らはゴール中央へと走り込む。「ウタカさんはクロスで終わり切れる力があるので、常に準備をしていた」。ウタカが鋭い切り返しで相手DFを翻ろうしてタッチライン際までボールを運ぶと、グラウンダーのクロスを「落ち着いて合わせることができた」と右足アウトサイドで合わせてネットを揺らした。

 自身にとって、3月20日に行われた第4節大宮戦以来となる今季2点目。約3か月ぶりのゴールに「ゴールから遠ざかっていたので、一試合でも早くゴールを取りたいと思っていた」と胸をなで下ろしながらも、試合が1-1に終わったこともあり、「満足できる結果ではなかった」と表情を引き締めた。

 7日に行われたキリン杯ボスニア戦では試合終了間際の決定機でパスを選択し、試合後には悔し涙を流した。「あの経験があるからこそ、ゴールの意識は非常に強くなっている。これからもどん欲にゴールを狙って行きたい」と悔しさを糧に成長していくと誓った。

(取材・文 折戸岳彦)
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