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自力V消滅で大の字に…大久保「みんなプレッシャーに弱い」

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[6.18 J1第1ステージ第16節 福岡2-2川崎F レベスタ]

 大の字に倒れ込んだ。勝てば第1ステージ優勝が決まる可能性もあった試合で最下位・福岡相手に2-2の痛恨ドロー。首位から陥落し、自立優勝も消滅した川崎フロンターレのFW大久保嘉人は試合後の整列の際、どこか苦笑いするように首を振った。

「痛いね、非常に痛い。試合の入りからダメだったし、いつものフロンターレみたいに点を入れられたからおかしいなって。みんな自信を持ってやっていなかった」

 前半9分、相手GKからのロングキック1本で先制点を献上。その6分後にもあっさりと2失点目を喫した。前半15分で0-2。いきなり2点のハンデを負った首位チームは前半42分にFW小林悠のループシュートで1点を返し、後半28分には大久保のPKで追いついたが、反撃もここまでだった。

 2点差を追いつく展開にも「追いついただけじゃ意味がない」と憤然たる表情を浮かべると、「2点追いついたとき、いつもなら絶対逆転できるなっていう雰囲気があるけど、今日はなかった」と言い切った。

 ここまで土壇場で勝負強さを発揮するなど首位を快走してきた川崎F。ところが、この大一番でまたしても詰めの甘さが出てしまった。大久保は「みんなプレッシャーに弱い。それはやっていてすごく感じた」と、優勝争いの重圧という精神面をその要因に挙げた。

 勝ち点を36に伸ばした鹿島が首位に立ち、川崎Fは勝ち点1差の2位で最終節を迎える。川崎Fはホームで大宮、鹿島はホームで福岡と対戦する。「まだ分からない。また福岡がやってくれるかもしれないし、まずは自分たちが勝つことに集中したい。ここで消滅したわけじゃない。俺たちはうまいんだって自信を持ってやりたい」。大久保はそう言い聞かせるように話した。

(取材・文 西山紘平)

●[J1]第1ステージ第16節 スコア速報

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