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OA内定の藤春&塩谷は招集せず、もう1枚のOAは「待っている状況」

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 今夏のリオデジャネイロ五輪に出場するU-23日本代表の手倉森誠監督は20日、五輪前国内ラストゲームとなる29日の南アフリカ戦(松本)に臨むメンバー21人を発表し、オーバーエイジに内定しているDF藤春廣輝(G大阪)、DF塩谷司(広島)の2人は招集しなかった。

 会見に臨んだ手倉森監督はオーバーエイジを含めなかった理由について「今、Jリーグは第1ステージの優勝争いの佳境。すぐに第2ステージも始まる。6月、7月は非常に試合が立て込んでいるので、そこでオーバーエイジを呼んだときのコンディションを考慮した」と説明した。

 7月1日には、五輪本大会に出場する最終登録メンバー18人を発表する。その直前となる南アフリカ戦を「強化試合であって、壮行試合ではない」と位置付ける指揮官は、オーバーエイジの選手をチームに組み込む作業よりも、故障明けの選手を含め、ボーダーライン上にいるU-23世代の見極めを優先した。

 五輪代表メンバーは7月21日に日本を出発し、ブラジルで事前合宿を行う予定。7月30日には本番前最後の強化試合として、ゴイアス州ゴイアニアでU-23ブラジル代表と国際親善試合を行うことも決まっている。

「ブラジルに行ってからでも十分にすり合わせできる自信が自分の中にはある」と語った手倉森監督。もう1枠のオーバーエイジとして候補に挙がっているFW興梠慎三(浦和)に関する質問には「もう1枚の話が出たが、こっちは待っている状況」と述べ、本人とクラブの決断を待つ姿勢を強調した。

(取材・文 西山紘平)

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