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[U-16インターナショナルドリームカップ]先制の右足ボレーも、U-16日本代表MF平川は「これが世界」

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[6.24 U-16インターナショナルドリームカップ第2節 U-16日本代表 1-2 U-16マリ代表 鳥取市営]

 U-16日本代表唯一のゴールはMF平川怜(FC東京U-18)が奪った。前半38分、日本は右オープンスペースでボールを受けたMF久保建英(FC東京U-18)が2度の切り返しから縦へ持ちだしてラストパス。やや浮かせたボールに2列目から飛び込んだのは左SHの平川。「あれは久保選手から良いボールが来たので、フカさないことを意識していました」と後輩に感謝したMFは、右足ダイレクトボレーでゴール右隅に決めた。

 相手の迫力ある守備に苦しめられていた。その強敵から奪った1点。また、正確にコントロールしたボレー弾は決して簡単に決められるシュートではなかった。それだけに貴重な一撃。GK谷晃生(G大阪ユース)が自陣から逆サイドのベンチ前まで駆け寄って喜ぶなど、その一発の価値の大きさを誰もが感じていた。
 
 この日、平川は本職のボランチではなく、左SHとして先発。10分には左中間から縦で仕掛けて左足シュートを放ち、42分には左サイドでのインターセプトからPAへスルーパスを送った。またDF2人の間を切り裂く突破や、DFを引きつけてから入れ替わって前進するシーンも。もちろん、球際厳しく行く守備は欠かさず、特に前半はボールの取りどころにもなっていた。

 ただ後半は攻守ともに前半ほどの存在感を放てず。本人は「前半いい形で終われたんですけど相手のプレーの強度に(チーム全体が)受け身になってしまいました」と反省し、「ドリブルもできるところが特長。SHだったら力強さとか、ひとりでもっていける力をつけていきたい」と成長を誓っていた。

 敗れたものの、15年U-17W杯2位のマリの強さを体感できたことについては前向き。「今までやった中で体験できなかった初めての経験。いい体験ができました。自分はこれが世界なんだなと改めて思いました。チーム帰ってもこの基準でやらないといけないと思いました」。この経験をチームに持ち帰り、今まで以上に高い意識を持って日々に取り組む。

[写真]前半38分、U-16日本代表MF平川が先制点を喜ぶ  

(取材・文 吉田太郎)

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