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“悔しさも苛立ちもあった”鹿島FW土居「少しは恩返しできた」

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[6.25 J1第1ステージ第17節 鹿島 2-0 福岡 カシマ]

 負傷の影響もあって今季のスタートは出遅れた。しかし、第1ステージ優勝を決める大事な試合で、鹿島アントラーズFW土居聖真は貴重な追加点を奪取して自らの存在価値を改めて証明した。

 前半17分にDF山本脩斗の得点で先制した鹿島に、追加点が生まれたのは同27分だった。MF遠藤康のパスを右サイドで受けたFW金崎夢生が鮮やかな突破で中央に切れ込む。「夢生くんが本当に良い形で抜け出した。僕も一回中に入る振りをして相手を外したので、そこを見ていてくれた」。中央でフリーとなった土居は、金崎のラストパスを冷静に流し込んでチームに2点目をもたらした。

「僕だけのゴールじゃない。チームメイト、サポーター、スタッフ皆で分かち合うことが大事だと思うので、たくさんの人たちと一緒に喜びを分かち合えて良かった」

 今シーズンは「ケガからのスタートだった」。キャンプ中の負傷の影響もあって開幕2試合は出場機会を得られず、「コンディションも完璧じゃないところから始まったので、スタメンで出ることは少なかった。思い通りのプレーができないときには悔しさも苛立ちもあった」と振り返ったように、初先発は第6節広島戦、第10節から第13節まではベンチスタートとなった。

 しかし、先発復帰した第14節甲府戦で2得点を挙げると、その後も先発の座を守り続けて第16節神戸戦で1得点、そして優勝を決めた福岡戦でも1得点を記録。終盤の6連勝に大きく貢献した。「自分が出た試合は何かしら結果を出さないといけないと思っている。第1ステージ終盤にそういう結果を残せたので、ケガで迷惑を掛けた分、少しは恩返しできたかな」と白い歯を見せた。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第1ステージ第17節 スコア速報

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