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“大好き”な鹿島でのラストマッチ…鳥栖移籍のMF青木「胸が熱くなった」

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[6.25 J1第1ステージ第17節 鹿島 2-0 福岡 カシマ]

 鹿島アントラーズ一筋で16シーズン目を迎えていた。しかし、福岡戦の2日前、MF青木剛のサガン鳥栖への完全移籍が発表された。鹿島でのラストマッチとなった福岡戦。ベンチで戦況を見つめていた青木がピッチに送り出されたのは、後半アディショナルタイムだった。

 勝利すれば自力での第1ステージ制覇が決まるチームは、2-0とリードを奪っていた。背番号5がピッチに立つ前には、サポーターから大きな“青木コール”が巻き起こる。「あそこまでのコールをしてもらえるとは思わなかったので、すごくうれしかったし、胸が熱くなった。本当にアントラーズの一員としてピッチに立つ最後だと思ったけど、失点をしてはいけない。勝って終わるんだという気持ちで入った」と大歓声に結果で応えようとしていた。

 そして、2-0のまま試合終了のホイッスルが吹かれる。鹿島の勝利、第1ステージ優勝が決まった瞬間だった。「ファン・サポーターの方が本当に喜んでくれている姿が試合が終わったときに目に入った。その姿を見るのは自分としても、すごく喜びを感じた」。しかし同時に青木にとって、鹿島でのラストマッチが終わりを迎えた瞬間でもあったが、「それは試合前から意識していたので。でも、本当に最後にピッチに立てたので、それがすごくありがたかったです」とピッチに立つ機会を与えてくれた指揮官への感謝を示した。

 16シーズン在籍した鹿島は「大好きなチーム」だ。今後はそのチームが手強い対戦相手として待ち構えることになる。「アントラーズは本当に強いチーム。練習や紅白戦でもその強さを感じています。アントラーズと対戦する機会があれば、しっかり準備して戦いたい」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第1ステージ第17節 スコア速報

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