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町田7位後退も守備の大黒柱・深津が復帰「また一つひとつ」

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[6.26 J2第20節 横浜FC1-0町田 ニッパツ]

 今季2度目の連敗を喫したFC町田ゼルビアだが、頼れる男がピッチに帰ってきた。開幕2戦目の京都戦で右ひざを負傷後、戦線を離れていたDF深津康太が18試合ぶりに復帰。「復帰戦なので勝ちたかった」と表情を緩めることはなかったが、「今できるすべてのことを出そうと思った」とフル出場に手ごたえも感じている様子だった。

 復帰まで3か月強を要した。「こんなに長い間怪我で離脱したことがなかった」。復帰を遅らせたのはリハビリ期間中に負った左内側腓腹筋の肉離れのため。チームが首位に立つなど快進撃を見せていた4月から、昨季は34試合に出場し、J2昇格に貢献した守備の大黒柱は再び、孤独な戦いを続けることになった。「歯がゆかった。みんながいい成績を残してくれて、感謝の気持ちしかありませんでした」。

 31歳とベテランの域に入っている深津だが、相手の横浜FCの先発には、深津が小学生の時からJリーガーとして活躍する18歳年上のFW三浦知良が並んでいた。「前節、得点を決めていたので、クロスの対応は意識しました」。しかしカズに仕事はさせなかったものの、交代出場したFW大久保哲哉に決勝点を決められた。「(個人的に)試合勘がなかった。もっとレベルを上げられるように頑張ります」。

 町田は6月を1勝1分3敗で終え、小休止。プレーオフ圏内からも外れる7位に下がってしまった。「1試合でも多く勝ちたい。来週からまた、一つひとつ大事にやっていきます」。チームの調子は下降気味だが、今度は深津がチームを救う番だ。

(取材・文 児玉幸洋)
●[J2]第20節 スコア速報

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