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[EURO]イングランド敗退の波乱…小国アイスランドが大番狂わせ! 逆転勝利で初の8強入り

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[6.27 EURO決勝トーナメント1回戦 イングランド1-2アイスランド ニース]

 EURO2016は27日、決勝トーナメント1回戦を行った。スタッド・ド・ニースではイングランド代表とアイスランド代表と対戦。開始早々にお互いに点を奪い合った一戦は、2-1でアイスランドが逆転勝利をおさめた。初の準々決勝進出を決めたアイスランドは7月3日にフランス代表と対戦する。

 イングランドは前節スロバキア戦から6人を変更。初戦のロシア戦、第2節のウェールズ戦とほぼ同じメンバーで臨んだ。初の決勝トーナメント進出を決めたアイスランドは前節オーストリア戦からメンバーの変更はなく、ここまで全試合で同じスターティングメンバーを組んできた。

 公式戦で初めて顔を合わせるイングランドとアイスランドとの一戦は立ち上がりからスコアが動く激しい入りとなった。イングランドは前半4分、PA内に抜け出したMFラヒーム・スターリングがGKハンネス・ハルドルソンに倒され、PKを獲得。キッカーを務めたFWウェイン・ルーニーがゴール左隅にきっちり決め、イングランドが早々に先制点を挙げた。

 しかし、アイスランドも直後の前半6分、右サイドからのロングスローをMFカリ・アルナソンがヘッドですらして、DFラグナル・シグルズソンが滑り込みながら押し込み、すぐさま試合を振り出しに戻す。これで勢いに乗ると同18分、大きなサイドチェンジから細かくパスをつないで最後はFWコルベイン・シグソールソンが右足シュート。GKジョー・ハートも反応したが、弾き出すことはできず、ゴールに吸い込まれた。

 1-2とまさかの逆転を許したイングランドは攻めあぐねる場面が目立つ。前半28分、右サイドでFWダニエル・スターリッジがライン際でボールを残し、すぐさま中央に折り返すと、ファーサイドでフリーで待っていたFWハリー・ケインが振り被って右足ボレーを放つが、GKハルドルソンに防がれた。

 イングランドは後半開始からMFエリック・ダイアーを下げてMFジャック・ウィルシャーを投入。しかし、なかなか同点ゴールを奪えずにいると、後半11分に右CKの流れからR・シグルズソンにオーバーヘッドシュートを打たれ、GKハートが何とか弾き出し、冷や汗をかいた。ロイ・ホジソン監督は同15分にスターリングを下げ、FWジェイミー・バーディを投入。同42分には最後の交代枠で、疲れの見えるルーニーに代えて18歳のFWマーカス・ラッシュフォードを入れ、勝負に出た。

 チーム一丸でハードワークを続けるアイスランドも最後まで追加点を狙った。後半39分、カウンターからMFアロン・グンナルソンがフェイントでウィルシャーを左右に揺さぶり、PA内から右足を振り抜くもGKハートに防がれる。それでも堅い守備でイングランドに追加点を許さず、2-1でタイムアップ。人口わずか33万人ほどの小さな国のアイスランドが、フットボール発祥の地であるイングランドを倒す波乱を起こしてみせた。

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