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両軍が持ち味出した好ゲームはOG決着…新潟下した柏がホーム通算150勝

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[7.2 J1第2ステージ第1節 柏1-0新潟 柏]

 J1第2ステージの開幕節、柏レイソルは、昨季まで柏の指揮を執っていた吉田達磨監督率いるアルビレックス新潟をホームに迎えた。

 互いを知り尽くした指揮官同士による“因縁の対決”は、拮抗した立ち上がりになる。ボールをつないで攻撃を組み立てる柏に対し、攻守の切り替えの速い新潟がミスを許さず攻撃の芽を摘んでいく。

 先月22日に完全移籍でチームに復帰したFWクリスティアーノを早速先発させた柏は、前半17分にはゴール正面で得たFKをクリスティアーノが狙ったが、GK守田達弥の好守にはばまれた。前半中盤過ぎからは、新潟のペースに。DF舞行龍ジェームズの最終ラインからのロングフィードでチャンスをつくっていく。前半終了間際の43分には、DFコルテースがペナルティエリアからシュート。しかし、ここはリオ五輪代表メンバーに選出されたGK中村航輔が得点を許さない。

 後半7分にはセットプレーのこぼれ球をFW指宿洋史が至近距離からボレーで狙ったが、GK中村がビッグセーブでしのぐ。その1分後には柏にもビッグチャンス。FWディエゴ・オリヴェイラが決定機を迎えたが、GK守田がセーブする。クリアボールを伊東がヘディングで狙うと、ボールはGK守田を越えたが、舞行龍がゴールライン上でクリアした。

 後半20分を過ぎると両ゴール前でのシーンが増えてくる。柏のDF輪湖直樹、新潟のMF加藤大のミドルシュートは、両守護神の正面を突いた。

 この試合最初の得点は思わぬ形で生まれる。後半27分、右サイド、クリスティアーノのFKをDF中山雄太がヘディングシュート。GK守田が右手でセーブしたボールがそのまま舞行龍の足にあたり、新潟ゴールに吸い込まれた。

 両チームともに交代枠を使い切り、最後まで球際で激しさを見せた好ゲームは、オウンゴールでの得点を守りきったホームの柏が、接戦をものにした。これで柏はJ1でのホーム通算150勝目。一方の新潟は4試合ぶりの黒星となった。

 8試合ぶりとなる完封勝利に貢献した中村は、テレビインタビューで「自分としては身近にいけない選手もいるので、その選手の分までリオで戦ってきたいと思います」とリオ五輪に向けての決意を語った。


●[J1]第1ステージ第17節 スコア速報

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