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[EURO]グリエーズマン2発!!フランスがドイツの“連覇”阻み地元Vに王手

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[7.7 EURO準決勝 ドイツ0-2フランス マルセイユ]

 EURO2016は7日、準決勝を行い、開催国のフランス代表がドイツ代表を2-0で下し、4大会ぶりの決勝進出を決めた。ドイツは14年ブラジルW杯に続く“連覇”ならず。フランスは4大会ぶり3度目の優勝を懸け、10日の決勝で初優勝を狙うポルトガル代表と対戦する。

 ドイツは準々決勝イタリア戦で右太腿を負傷したFWマリオ・ゴメスが今大会絶望となり、左内転筋痛のMFサミ・ケディラとともに欠場。さらにDFマッツ・フンメルスも出場停止で、MFエムレ・カンが今大会初出場初先発、MFバスティアン・シュバインシュタイガーが今大会初先発となった。中盤の構成はシュバインシュタイガーのアンカーに、カンとMFトニ・クロースがインサイドハーフを務め、右にMFメスト・エジル、左にMFユリアン・ドラクスラー。最前線にはFWトーマス・ミュラーが入り、センターバックはDFジェローム・ボアテングとDFベネディクト・ヘーベデスがコンビを組んだ。

 一方のフランスはDFアディル・ラミとMFエンゴロ・カンテが出場停止明けとなり、文字どおりベストメンバーで臨んだが、スタメンは準々決勝アイスランド戦(5-2)から変更せず、ラミとカンテはベンチスタート。アイスランド戦に続いてMFムサ・シッソコとDFサムエル・ウムティティが先発し、システムもFWアントワーヌ・グリーズマンがトップ下に入る4-2-3-1を継続した。

 フランスは前半7分、グリエーズマンが右足ミドルを放つが、GKマヌエル・ノイアーがセーブ。立ち上がりはフランスが良い入りを見せたが、徐々にドイツが中盤を支配し、試合を優位に運ぶ。しかし、前半14分、カンの左足ボレーはGKウーゴ・ロリスに阻まれ、同26分、シュバインシュタイガーの右足ミドルもクロスバーを越えた。

 その後もドイツがボールポゼッションを高め、試合のペースを握るが、最後の精度を欠く。すると前半アディショナルタイム、劣勢のフランスがこの試合初めてのCKを獲得。グリエーズマンがゴール前に蹴り込むと、DFパトリス・エブラと競り合ったシュバインシュタイガーがハンドの反則を取られた。PKを獲得したフランス。キッカーを務めたグリエーズマンは冷静にノイアーの逆を突き、ゴール左へ流し込んだ。

 少ないチャンスを生かして先制に成功したフランス。得点ランキングトップのグリエーズマンは今大会通算5ゴール目となった。直後に前半終了のホイッスル。ボール支配率64%を記録しながら今大会初めて先制を許し、1点ビハインドで折り返したドイツにさらなるアクシデントが襲う。後半14分、ボアテングが右足を痛め、プレーを中断。そのまま同16分にDFシュコドラン・ムスタフィとの交代を余儀なくされた。

 グループリーグ初戦のウクライナ戦以来の出場となったムスタフィ。後半22分にはカンに代えてMFマリオ・ゲッツェを投入した。一方のフランスは後半26分、MFディミトリ・パイェに代えてカンテを投入。中盤の守備力を強化すると、その1分後だった。

 後半27分、フランスは敵陣の高い位置からプレッシャーをかけ、相手PA内でボールをカット。MFポール・ポグバがPA左でボールをキープし、ムスタフィとの1対1から縦に仕掛ける。左足のクロスはノイアーがパンチングで弾いたが、こぼれ球をグリエーズマンが左足のつま先で押し込んだ。ドイツはPK以外で今大会初失点。グリエーズマンの2点目、今大会通算6ゴール目が決まり、フランスが2-0と突き放した。

 追い込まれたドイツは後半29分、DFヨシュア・キミッヒが強烈な右足ミドルを放つが、クロスバーを直撃。同34分にはシュバインシュタイガーに代えて今大会初出場となるMFレロイ・サネを投入し、最後のカードを切る。しかし、後半37分、クロースの右FKに合わせたヘーベデスのヘディングシュートもゴール上へ。最後まで1点が遠く、0-2の零封負けでW杯に続くメジャー大会連覇の夢はついえた。

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