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[MOM1816]浦和ユースMF大西翔也(2年)_浦和の潰し役、ビッグプレーで先制点の起点に

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.9 高円宮杯プリンスリーグ関東第8節 浦和ユース 1-0 三菱養和SCユース 浦和駒場]

 浦和レッズユース大槻毅監督が「マルチロール。SB、CBもできる。賢いプレーをする」と評するMF大西翔也(2年)がビッグプレーを含めた守りでチームに白星をもたらした。

 前半8分、自陣でボールを奪った三菱養和SCユースは司令塔のMF齋藤一主将にボールを預けるが、その瞬間に大西が強烈なチャージ。相手がバランスを崩すほどの迫力でボールを奪い取った大西がすぐさまMF渡辺陽にボールを繋ぐと、渡辺のスルーパスに反応したFW時里元樹が右足で先制点を奪った。

 相手のキーマンから奪い、ゴールの起点となった大西は「行けるなと思ったので思い切って行きました。(相手の司令塔である齋藤に対してはスタッフからも)言われていたんで、意識して潰していました。相手のいい選手を潰せれば、相手の雰囲気も悪くなると思うし、そういうところで潰せて点に繋がって良かったです」と笑顔。「自分が相手を潰して攻撃に繋げられるのが一番いい」と語るMFにとって、まさに理想通りの形でゴールが生まれた。
 
 チームは退場者を出しながらも90分間無失点。大西は中盤中央で守備のスライドの部分を徹底し、DFとの挟み込みで入ってくるボールをもぎ取った。指揮官は1-0で勝利したチームの中で献身的な走り、守備を見せたFWシマブク・カズヨシと大西を特に名を挙げて賞賛。ゴールにも絡んだ2年生MFがマン・オブ・ザ・マッチとなった。

 大西が中盤に定着するようになったのは今春から。球際の厳しさやセカンドボールを回収する部分で信頼を高めてきた。「潰して、頭使ったプレーとかでチームのバランス取るところは見習うところ」というようにトップチームのMF阿部勇樹を目標に掲げるMFは、大槻監督の求めるデュエルの部分などを体現している。昨年は1試合も出場していなかったが、献身性含めて台頭中。3年生となる来年、プレミアリーグで戦うために中盤で浦和の守りを牽引する。 

[写真]前半8分、ボールを奪った大西が先制点の起点に

(取材・文 吉田太郎)
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