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0-2から怒涛の3発で横浜FMが第2S開幕3連勝!神戸は岩波復帰も逆転負け

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[7.13 J1第2ステージ第3節 横浜FM3-2神戸 ニッパツ]

 横浜F・マリノスはホームでヴィッセル神戸に3-2で競り勝ち、第2ステージ開幕3連勝を飾った。2点ビハインドを跳ね返す逆転勝利。第2ステージは勝ち点を9に伸ばし、川崎Fと並んで首位タイに立っている。

 横浜FMは前節・福岡戦(3-0)と同じ先発メンバー。両足首痛から復帰したMF中村俊輔は福岡戦同様、ベンチスタートだった。
 神戸は前節・鳥栖戦(2-2)から先発2人を入れ替え、6日に浦和からの期限付き移籍が発表されたばかりのDF橋本和がさっそく先発。5月のトゥーロン国際大会で負傷し、左膝内側側副靭帯損傷で離脱していたDF岩波拓也も先発し、約2か月ぶりの実戦復帰を果たした。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合は神戸がセットプレーのチャンスを生かして先制した。前半18分、MF藤田直之の右CKに合わせたのはMFニウトン。6月にインテルナシオナル(ブラジル)からの加入が発表され、前節・鳥栖戦でJリーグデビューを飾ったばかりの新外国人がJ初ゴールをヘディングで決め、神戸がリードを奪った。

 早めに同点に追いつきたい横浜FMだが、なかなかチャンスらしいチャンスをつくれない。前半35分、左45度の位置でFKを獲得したが、MF中町公祐のキックは壁に当たった。同42分には相手のバックパスをMFマルティノスがカット。そのままPA内へ切れ込んだが、カバーに入ったDF伊野波雅彦がボールを奪い、シュートを打たせなかった。

 1点ビハインドで前半を折り返した横浜FMは後半開始からFW富樫敬真に代えて中村を投入。4-4-2から中村がトップ下の4-2-3-1にシステムも変更した。しかし、次の1点を取ったのも神戸。後半10分、ニウトンからの長いスルーパスに反応したFWペドロ・ジュニオールがゴール前に走り込み、GKとの1対1から右足でGK榎本哲也の股間を抜いてゴールネットを揺らした。

 ペドロの5試合ぶり今季5得点目で2-0とリードを広げた神戸だが、横浜FMも直後の後半12分、中村の右クロスがファーサイドに流れ、MF齋藤学が右足に持ち替えてクロス。これに中央のFWカイケがヘディングで合わせ、1点を返した。一気に勢い付く横浜FMは1分後の後半13分にも齋藤の右クロスから決定機を迎えるが、中村のヘディングシュートはミートせず、ゴール左に外れた。

 神戸は後半14分、橋本に代えてDF相馬崇人、同19分にはMF小林成豪に代えてMF三原雅俊を投入した。攻勢を強める横浜FMだが、後半25分、齋藤の右足ミドルはわずかにゴール左へ。同32分、中村の左CKに合わせたDFファビオのヘディングシュートもクロスバーを越えた。

 同点ゴールの遠い横浜FMだったが、後半37分、中村の右クロスからマルティノスとDF高橋峻希の競り合いで高橋のファウルを取られ、横浜FMがPKを獲得した。キッカーは中村。冷静にGKを逆を突いてゴール左に流し込んだが、横浜FMの選手が先にPA内に侵入していたとして家本政明主審はやり直しを宣告。中村の2度目のキックは逆の右に蹴り、GKキム・スンギュに読まれていたが、その指先を抜けてゴール右隅に吸い込まれた。

 土壇場の後半40分に2-2の同点に追いつくと、後半アディショナルタイム、齋藤が右サイドを縦に仕掛け、ゴール前にクロス。下がりながらの守備となった岩波のクリアはゴール方向に飛び、GKが体に当てたこぼれ球をマルティノスが右足で蹴り込んだ。2点ビハインドを跳ね返し、3-2の逆転勝利をおさめた横浜FMはこれで第2ステージ無傷の開幕3連勝。川崎Fと並んで首位タイをキープしている。

(取材・文 西山紘平)

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