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クロスバー2発で無得点…広島FW浅野、次節ラストマッチは「笑顔で終わりたい」

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[7.13 J1第2ステージ第3節 柏 3-3 広島 柏]

 2度の決定機はともにクロスバーに阻まれた。サンフレッチェ広島FW浅野拓磨は、「チームに迷惑を掛けた」と悔しさを滲ませた。

 前半5分に柏に先制を許して迎えた同7分、浅野に最初の決定機が訪れる。FWピーター・ウタカの浮き球のパスから一気に最終ラインの裏に抜け出すと、GK中村航輔と1対1に。「自分の中で良い選択ができた」と右足ループで狙ったシュートは中村の頭上を越えたものの、クロスバーに弾かれてしまった。

 そして、3-3で迎えた後半21分に2度目の決定機を迎えるが、右サイドから切れ込んで左足で放ったシュートは、またもやクロスバーを叩いてしまう。「結果的にゴールにつながらなかった。すごく悔しい。ボールを運んでくれた仲間に申し訳ない」と唇を噛みつつも、手応えは悪くないと話す。

「自信を持ってシュートを打てているので、後悔はない。あとは入るか入らないかなので、そこのクオリティーを上げていかないといけない。決め切る力をつけていくだけ」

 7月3日にアーセナルへの移籍が発表された時点で、広島でのプレーは残り3試合となっていた。前節の鹿島戦で自身は2得点を挙げながらもチームは敗れ、柏戦はドローに終わった。移籍前にプレーできるのは残り1試合――。「自分の中の力をすべて振り絞り、何が何でも勝って、最後は笑顔で終わりたい」と力強く語る。もちろん、勝利のために「自分がゴールを決めないといけない」とゴール奪取を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)
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