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岩波が53日ぶり復帰戦でフル出場、中3日の連戦には「リオをイメージして…」

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[7.13 J1第2ステージ第3節 横浜FM3-2神戸 ニッパツ]

 復帰戦はほろ苦い逆転負けとなった。ヴィッセル神戸のリオデジャネイロ五輪代表DF岩波拓也が約2か月ぶりに実戦復帰を果たし、90分フル出場で復活をアピールした。

「2-0から逆転されて、すごくもったいない試合だった」。前半18分にCKから先制し、後半10分には追加点を奪ったが、その2分後に1点を返されると、横浜FMの猛攻を浴び、後半40分、後半アディショナルタイムの連続失点で2点リードをひっくり返された。

「リードしている展開でどう試合を進めていくかがチームの課題。これが上位との差なのかなと、あらためて痛感した」。試合展開、結果には悔しさしか残らなかったが、個人としては対人や空中戦でも故障の影響を感じさせない体を張ったディフェンスを見せた。

 5月21日に行われたトゥーロン国際大会のパラグアイ戦で左膝を負傷した岩波は左膝内側側副靭帯損傷で全治6週間と診断された。公式戦復帰を果たせぬまま迎えた今月1日の五輪メンバー発表。手倉森誠監督は最後まで頭を悩ませた末、岩波を18人に加えることを決断した。

 53日ぶりの復帰戦。「思っていたよりもプレーできたし、個人としてはある程度満足している」と素直に振り返ると、対人での積極的な守備については「遅らせる守備もできたけど、そこは復帰と同時に見せないといけないと思っていた。自分を勢いに乗せたかったし、そこはうまくいったと思っている」と手応えを口にした。

 五輪代表にはオーバーエイジでDF塩谷司(広島)らも加わり、センターバックのポジションが約束されているわけではない。「ポジション争いは代表では絶対にある。それに勝っていかないといけない」と語る岩波は五輪前ラストゲームとなる17日の湘南戦を見据えた。

「もう1試合あるので、そこをしっかりやってから五輪のことは考えたい」。復帰直後に中3日の連戦となるが、「まず体を休めて、リオに入ったら中2日で試合が続く。そこもイメージしてやりたい」と貪欲に語っていた。

(取材・文 西山紘平)

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